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「発動指令電源」の市場退出に対応 容量市場に新たな供給力確保策第76回「容量市場の在り方等に関する検討会」(1/3 ページ)

「容量市場の在り方等に関する検討会」の第76回会合で、電源等区分と需給逼迫時に対応するリクワイアメント・ペナルティに関する制度見直しの方向性が示された。

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 容量市場のオークションでは、電源等の特性を踏まえた4つの参加区分を設けており、その区分ごとに異なるリクワイアメントやペナルティが課されている。

 直近の2025年度メインオークション(対象実需給年度:2029年度)における応札容量は、安定電源が15,997万kW(全体の92.8%)、発動指令電源が715万kW(全体の4.2%)であった。


図1.容量市場オークション参加対象となる電源等の概要 出典:容量市場説明会資料

 資源エネルギー庁と電力広域的運営推進機関では、2025年度に容量市場の包括的検証を行い、この検証結果を踏まえた制度の幅広い見直しを順次進めている。

 「容量市場の在り方等に関する検討会」の第76回会合では、安定電源に係る低予備率アセスメント対象コマ数などの実績や、発動指令電源の供給力提供状況の実績などを整理するとともに、電源等区分と需給逼迫時に対応するリクワイアメント・ペナルティに関する制度見直しの方向性が示された。


図2.電源等区分と需給逼迫時リクワイアメント・ペナルティに関する課題 出典:容量市場在り方検討会

「発動指令電源」の現状

 「発動指令電源」とは、1,000kW未満の電源や安定的に供給力を提供できないリソースを組み合わせることで、1,000kW以上の供給力を提供するものであり、典型的にはDRや自家発が想定されるが、近年、蓄電池も増加しつつある。

 発動指令電源のリソース登録数は発電・DRリソースのいずれも増加傾向であり、2028年度にはリソース登録数が20万件程度に上ると見込まれている。


図3.発動指令電源のリソース登録数 出典:容量市場在り方検討会

 実需給年度における発動指令電源の稼働実績は公開されていないため、代わりに実効性テストの結果を参照すると、2024年度実効性テスト(対象実需給年度:2026年度)における全リソースの発動実績約450万kWのうち、リソース数ではわずか0.8%の特高DRが稼働実績の57%、リソース数では0.2%(235件)の電源(1,000kW以上)が稼働実績の37%を占めている。


図4.実効性テストにおけるリソース別の発動実績割合 出典:容量市場在り方検討会

 発動指令電源は、確保済みの容量および将来的に確保すると計画している容量(ビジネスプラン)を用いてオークション入札容量を決定し、その後の実効性テストでの未達成容量は市場退出する仕組みであるため、市場退出割合は3割程度と高い水準が続いている。

 また、2025年度実需給期間における発動指令時の実績(契約容量に対する供給力の提供割合)は、契約容量の7割程度であったため、発動指令電源の供給力提供実績は、メインオークション約定容量と比較すると5割程度に留まった。


図5.2025年度 当初の約定容量から実需給年度の供給力提供実績 出典:容量市場在り方検討会

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