米Gartnerは9月15日、2006年の世界全体でのPC出荷台数は2億3370万台で前年比10.5%増だが、金額ベースでは2.5%減の1983億ドルになるとの見通しを発表した。
今後数四半期の間、PCの買い替え需要やIntel対AMDの市場獲得争いが値下げをけん引、出荷台数は伸びるとGartnerは分析。PC価格の急落は、米国などの成熟した市場では一時的には出荷台数増を促すものの、買い替え需要が一段落すれば、成長率は5、6%台に落ち込む可能性が高いという。Windows Vistaのリリースで来年は需要が多少刺激されるが、影響はさほど大きくはないというのが同社アナリストの見方だ。
一方、PC普及率が低い開発途上国などの市場では、急な値下がりは大きな促進剤となる。今後2年間は、安定した2けた成長が見込める模様だ。
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