乱立するコミュニケーション基盤 どうすれば1つに統合できるのか?ポイントは“核”となるサービスを決めること

チームコラボレーションサービスでは、メッセージングを1つのコミュニケーション基盤に統合する戦略を採用する企業が増えている。IT部門とエンドユーザーのコミュニケーションを円滑にすることが目的だ。

2018年04月18日 05時00分 公開
[Luke O'NeillTechTarget]
画像 コラボレーションツールは組み合わせより統合を進めるべき?

 土木建設会社Structural Groupは、ある時期、Slack Technologiesの「Slack」やMicrosoftの「Yammer」などのコラボレーションサービスを複数使用していた。同社は多種多様なシステムを利用していたこともあり、同僚を探して連絡を取るITの手段が一元化されていなかったのだ。

 当時は、こうしたツールの多様性が問題になるとはそれほど考えられていなかった。だが、約6年前の2012年に同社はUCaaS(Unified Communications as a Service)に重点を置いた取り組みを始め、主要ベンダーにRingCentralを選んだ。同社は企業向けコラボレーションサービスを提供している。

 Structural Groupは自社のコラボレーションサービスを1つのコミュニケーション基盤に統合した。同社は、全世界に約3500人の従業員を擁しているが、その全従業員に関するコミュニケーションの場を新しい基盤へと移行し始めた。

 このコラボレーションサービスはStructural Groupにとって不可欠なツールになっていると話すのは、同社で最高情報責任者(CIO)を務めるジェイソン・カシュ氏だ。同社はそのほとんどがRingCentralのユーザーだが、Microsoftのグループウェアである「Office 365」も一部使用している。

ITmedia マーケティング新着記事

news033.jpg

サッカー欧州CLを早朝に観戦するアジアのファンのためにハイネケンが仕掛けた意外過ぎるキャンペーンの中身
時差のためUEFAチャンピオンズリーグを早朝に視聴せざるを得ない韓国のサッカーファンの...

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...