約3000坪の売り場面積を持つ日本最大のTSUTAYA「蔦屋書店 仙台泉店」がオープン。ネット書店を超える価値を提供する文化の複合施設として、笑顔と文化を提供したいという。
日本最大の複合書店(アルメディア調べ)にして、日本最大のTSUTAYAが仙台市にオープン――トップカルチャーは3月16日、宮城県仙台市泉区に約3000坪の売り場面積を持つ複合書店「蔦屋書店 仙台泉店」をオープンした。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が展開するTSUTAYA1472店舗の中で最大となる。トップカルチャーはフランチャイズ加盟企業で、同社が運営する蔦屋書店・TSUTAYA店舗はこれで72店舗。
2011年ごろから、5000平方メートル超級の大型店舗の設立を進めているCCC。その先駆けとなったのはeBook USERでも紹介した蔦屋書店 前橋みなみモール店だが、その後、以下のように大型店舗をオープンさせてきた。
オープン時期 | 店舗名 | 売り場面積 |
---|---|---|
参考 | SHIBUYA TSUTAYA | 1030坪 |
2011年8月26日 | 蔦屋書店 前橋みなみモール店 | 1737坪 |
2012年3月16日 | 蔦屋書店 フォレオ菖蒲店 | 約2300坪 |
2012年11月17日 | 蔦屋書店 ひたちなか店 | 1819坪 |
2012年12月8日 | 蔦屋書店 新潟万代 | 1200坪 |
2013年3月16日 | 蔦屋書店 仙台泉店 | 3000坪 |
今回オープンした蔦屋書店 仙台泉店では、書籍・雑誌は80万点、児童書・絵本も3万点をラインアップ。顧客価値を追求した「代官山 蔦屋書店」のノウハウが生かされており、“プレミアエイジ”とされる団塊世代に向けて人文・芸術書、医学・理工、洋書も幅広くそろえる。そのほか、ラシックやジャズだけで1万枚を揃える音楽CD、全国では公開されなかった単館系の映画、未公開映画など「ここでしかそろわない」世界の文化を伝えていく。
こうした情報とマッチする「ツール」も取り扱うことで、CCCが創業から掲げる「生活提案の場」をより強く打ち出しているのが特徴。例えば、食生活を充実させる雑貨やワイン、輸入食品、キッチンウェアや、旅行を楽しむためのトラベルグッズなど、「情報」とマッチした「ツール」を数多く取りそろえている。
トップカルチャーの清水秀雄社長はオープンに先駆けて実施された内覧会で、蔦屋書店 仙台泉店を「ネット書店を超える価値を提供する文化の複合施設」と形容、「(蔦屋書店仙台泉店を)震災後の町に『笑顔と文化を提供する場所』としたい」と話した。
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