スマートコミックサービス「comico」の開設1周年を記念して開催された「輝け! comicoマンガ大賞」。授賞式には、タレントのスギちゃんやざわちん、『ドラゴン桜』などで知られる三田紀房も登場した。
12月6日、NHN PlayArtが運営するスマートコミックサービス「comico」の開設1周年を記念した、「輝け! comicoマンガ大賞」の授賞式が開催された。
comicoは、「デジタルのトキワ荘」をコンセプトに掲げ、2013年10月にサービスを開始。アカウント登録をすれば誰でもマンガを投稿でき、comico編集部の目にとまれば公式作家としてデビューすることもできる。公式作家になると原稿料が支払われるほか、単行本として自分の作品を世に出すことも夢ではない。
8月12日には、comicoで1番の人気マンガ『ReLIFE』(夜宵草)の単行本が発売されたほか、2015年1月23日からは『保留荘の奴ら』(ココなし。)、『ナルどマ』(米と書いてめーとる)、『咲くは江戸にもその素質』(沙鳴カタナ)、『ネト充のススメ』(黒曜燐)の4作品の単行本も順次発売される。
開会式では、NHN PlayArt 代表取締役社長の稲積憲氏が檀上に上がった。アプリのダウンロード数は650万を超え、連載作品は108作品とWebコミック配信サービス全体で見ても、その規模はとても大きい。第2巻まで発売中の「ReLIFE」は累計発行部数40万部を超え、出版社からは「デジタルから紙へという新たな流れを生んでいる」と注目を浴びているという。
また、2014年の夏以降は台湾や韓国へもサービスの提供を開始しており、「日本でデビューした作家さんの作品を、海外の読者にも読んでもらえている。少しずつ夢の広がるサービスになってきたと思う」と自信を覗かせた。
授賞式には、タレントのざわちんとスギちゃんがおそろいのドレスとメイクで登場。ざわちんにオルチャンメイク(韓国語の造語で“最高に可愛い顔”などの意)を施してもらったスギちゃんだったが、肌の黒さのせいでメイクが映えず、また今回のために考えてきたというcomicoをテーマにした新ネタも不発に。慣れないハイヒールにふらつき、途中何度も壁に寄り掛かる姿に観客席から笑いが漏れるという結果となってしまった。
さらに、同賞の特別審査員を務めた三田紀房先生(代表作『ドラゴン桜』など)も登場。自身の名を冠した「三田紀房賞」に選出した榛原さんの『メールブルー』について、「comicoでビッグになってやるぞというような、既存の紙のマンガに対して挑戦状を叩きつける心意気を感じた」「自分の世界だけで表現する作品もある中で、上昇志向を感じられる作品だった」とべた褒めだった。
今回一般部門で大賞を受賞したヌカヅケさん、そして少年部門賞のgyuoさん、少女部門賞のこいいぬ。さん、キャラクター部門賞のほしのもちさんの4名は今後comicoの公式作家としてデビューする予定。
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