15秒で応答、インカメラはあるが担当者はこちらの姿を見ることはない、というのは果たして本当か。利用シーンを動画で撮影した。
2014年11月4日、Amazonが昨年11月に発売したタブレットシリーズの最上位モデル「Fire HDX 8.9」。旧モデルの「Kindle Fire HDX 8.9」と同様、8.9インチのWQXGAディスプレイですが、解像度はFireシリーズ最高の2560×1600ピクセル 339ppiと高精細。大画面でありながら本体の厚みは7.8ミリとこのクラスにしては一級の薄さで、重さも374グラムとこちらも際立った軽さです。
ハードウェアスペックも順当に向上しており、大画面で軽量のタブレットを検討する際には候補の1つとなり得る1台ですが、ここでは電子書籍専用端末「Kindle Voyage」との画質比較、およびFire HDX 8.9のみに搭載されるユニークなカスタマーサポートについて実際に確認してみます。
Kindle Fire HDX 8.9で漫画や小説を表示したものをキャプチャーしたのが以下の画像。キャプチャーは電源ボタンと音量ボタンのマイナスボタンを同時に2秒ほど長押しで撮ることができます。
続いて横向きに表示。大画面なので文字の読みにくさは感じませんでした。
同日発売されたAmazonの電子書籍リーダー「Kindle Voyage」とも比較してみましょう。こちらは、300ppiの高解像度E Inkディスプレイを搭載しています。左がFire HDX 8.9、右がKindle Voyageです。
さて、そんなFire HDX 8.9ですが、他のFireシリーズにはない機能を備えています。それが24時間年中無休のカスタマーサポート機能「Mayday」です。
従来のカスタマーサポートといえば、電話やメールといったものが主でしたが、Maydayは、Amazonのスタッフとビデオ通話することができます。もちろん利用料金はかかりません。分からないことがあったら気軽に聞けて、必要なら画面も操作してもらいながら問題を解決するといったことができるようになっています。
Maydayは、画面上部をスライドさせると出てくるメニューバーから「Mayday」ボタンを押すことで利用できます。
アイコンをタップし、接続を押すことでビデオ通話を利用できます。2回タップするだけなので簡単に利用できますね。
ここからは実際にMaydayを使ってみたところを動画で撮影してみました。
注目したポイントは2つ。1つはAmazonが掲げている「応答まで15秒」という時間。努力目標として掲げているようですが、果たして何秒で応答してくれるのか。そしてもう1つは、Maydayのページに書かれている、「担当者は端末の画面を見ることができますが、お客様を見ることはできません」という文章。ビデオ通話ということで相手の顔がみえるのため、「万が一こちらの姿も向こうから見えていたら……」など気になってしまう方もいるかもしれません。こちらも確かめてみます。
そこで用意したのがこちら。
もし、仮にインカメラでこちらが見えているのだとしたら何かしら反応があるはず(反応されたらそれはそれで恥ずかしい)。というわけで、こちらを被ってMaydayを使ってみました。
結果はご覧の通り、応答の待ち時間は10秒ほどでストレスなく繋がりました(3回ほど接続しましたが、3回とも同じくらいの待ち時間でした)。また、担当者の反応を見る限り、インカメラでこちらの様子が見えていることもないようです。ちなみに、カメラ機能を使った場合は担当者もその映像を見られるようです。
そのほかMaydayの特徴としては、端末の画面が共有されるため、動画にあるように線を引いて説明してもらえること、担当者側で端末を操作しながら説明することもあります。簡単かつ便利な機能なので、タブレット初心者でどのタブレットにしようか悩んでいる方は、このユニークな機能が役立つこともあるでしょう。
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