ウェブセンス,柔軟なアクセスポリシー策定を支援するEIMソフト新バージョン出荷
【国内記事】 | 2002.3.19 |
ウェブセンス・ジャパンは3月19日,従業員のインターネットアクセスを管理するソフトウェアの新バージョン「Websense Enterprise v4.3.1」を同日より出荷することを発表した。
一般のフィルタリングソフトウェアは,アダルトやギャンブルなど,特定カテゴリーのサイトに社内からのアクセスを規制するためのものだ。
これに対して,同社はEIM(従業員インターネット管理:Employee Internet Management)を提唱し,企業内におけるインターネット利用のガイドラインを柔軟に設定できるような管理フォーカスのソフトウェアを提供する。現行のWebsense Enterpriseでも,あらゆるWebサイトにアクセスを許容する一方でアクセス先のログを蓄積しておく機能や,就業時間外に限ってすべての閲覧規制を外す機能などを持っていた。
この日から出荷される新バージョンでは,「QUOTAS機能」の搭載が最大の特徴だ。この機能は,従業員の個人的なWebサーフィンを許す時間を企業側で設定できるようにするものだ。これを利用すれば,例えば従業員が本人のデスクからWebサイトにアクセスして競艇の着順を確認できるようになるため,「結果が気になって仕事が手につかない」ことによる生産性の低下を防ぐことにつながる。
従業員がこうしたサイトにアクセスしようとすると,アクセスポリシーが表示される。そこで,割り当て時間を使うことに同意するとページにジャンプできるようになる仕組みだ。その後の行動ログを取る設定にすることも可能で,従業員がどのサイトにアクセスし,どう行動したかを,管理者にレポートできる。
同様に,就業時間外であれば閲覧してもよいと設定されたWebサイトに,従業員がアクセスしようとした場合にも,従業員に「このWebページの利用は就業時間外に限る」というメッセージが伝えられる。
同社では,「過剰規制は最終的に従業員のクリエイティブな業務を停滞させる元凶」としており,労使が協調できるアクセスポリシー策定を支援していく。
関連記事
関連リンク
[井津元由比古 ,ITmedia]