エンタープライズ:ニュース | 2002/07/05 16:56:00 更新 |
ウェブセンス、悪質コードを含むWebサイトへのアクセスをブロック
NetWorld+Interop 2002 Tokyoの開催に合わせ、米ウェブセンスのマーケティング部長、ダリル・ゴードン氏が来日した。
インターネットが企業にまで行きわたれば、従業員による勤務時間中の私的インターネットアクセスも増えてくる。勤務時間は、会社に捧げる時間。既に米国では、勤務中にアダルトサイトを閲覧していた社員が解雇されることが現実になっている。
NetWorld+Interop 2002 Tokyoの開催に合わせ、米ウェブセンスのマーケティング部長、ダリル・ゴードン氏が来日した。ウェブセンスは、フィルタリングソフトウェアを提供する企業。同社では、その製品をフィルタリングだけに使わず、従業員のWebアクセスポリシー策定を支援するために利用してほしいという願いを込めて、自社製品をEIM(従業員インターネット管理:Employee Internet Management)ソフトウェアと呼んでいる。
「勤務中にインターネットにアクセスできる従業員は、世界で2億人を超えたと言われている。彼らも、悪意から勤務中にWebサーフィンをするのではないが、その教育が難しい」と同氏。許可/不許可の柔軟な設定を可能にし、従業員がインターネットにアクセスすることで得る知識を犠牲にせず、さらに従業員のWebサイト閲覧により企業が損失する時間や帯域を保護する仕組みを提供したいという。
このようなソフトウェアは、一般にWebサイトをカテゴライズし、例えば「アダルトは閲覧不許可だが、スポーツニュースなら許可する」といった設定が可能になる。個人別・グループ別にポリシーを変えることも可能だ。差別化要素は、「どこまで細かくセグメント化されているか」「合計幾つのWebサイトをブロックできるか」といった質・量の問題や、技術的なパフォーマンスの問題などとなるだろう。
こうした一般的差別化要素に加えて同社は、横の切り口も提供している。ここで言う横の切り口は、「プレムアム・グループ」(PG)と呼ばれるもので、これまで提供されていた「生産性管理」(PG I)、「帯域幅管理」(PG II)に加え、7月より、新たに「悪質ウェブサイト」を排除するためのPG IIIが加わった。
PG Iでは、掲示板やIM、オンライン証券などをブロック、PG IIでは、インターネットラジオやストリーミング、ピア・ツー・ピアのファイル交換ソフトによる通信などをブロックする。提供が開始されたPG IIIでは、Webサイトに埋め込まれたスクリプト言語による悪質コードをブロックしてくれるものだ。
「電子メール添付ウイルスには効果を発揮しないため、アンチウイルスソフトウェアと競合する製品ではない。一方で、Webサイトを閲覧しただけで感染してしまうNimdaのようなウイルスに対して、絶大な効果を発揮してくれるだろう」(ゴードン氏)
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ウェブセンス・ジャパン
[井津元由比古,ITmedia]