エンタープライズ:ニュース 2003/01/24 02:27:00 更新


UnitedLinuxのテクノロジパートナーにHPが参加

米UnitedLinuxは、LinuxWorld New York 2003で、同社のテクノロジ・パートナーに米HPが加わったことを明らかにした。UnitedLinuxのテクノロジ・パートナーはIBM、AMDについで3社目。

 UnitedLinuxは、同グループのテクノロジ・パートナーにHPが参加したことをLinuxWorld New York 2003で明らかにした。

 UnitedLinuxは、独SuSE Linux、ブラジルのConectiva、米SCOグループと日本のターボリナックスが結成したグループで、同名の共通ディストリビューションをベースにした製品を各社が販売、共同マーケティングなどを行う。

 テクノロジ・パートナーは、UnitedLinuxの技術に関して決定権を持つテクニカルアドバイザリーボードの議決権を持つメンバー。また、同時にUnitedLinuxから、開発に関してのサポートプログラムを受けることができる。

 つまり、UnitedLinuxの将来技術を左右できる権利を持つハードウェアメーカーである。すでにIBMとAMDが1月14日に参加を表明しており、HPはこれに続く3社目となる。なお、UnitedLinuxによれば、近いうちにさらにもう1社、AMD、HP、IBMに匹敵する大手メーカーがテクノロジ・パートナーに参加することになっているという。

 UnitedLinuxは、米レッドハットのディストリビューションをベースにしていないLinuxディストリビュータ4社が結成した、レッドハットの「対抗勢力」で、共通ディストリビューションをベースにした製品を軸にビジネスを展開している。

 最近では、IBM、HP、インテルと共同してテレコム業界向けのCarrier Grade Linux(CGL)を開発、また、すでにインテルのItanium 2プロセッサへも対応している。

 一人勝ちしているLinuxディストリビュータのレッドハットへの警戒心などから、IBM、SuSEが中心となってまとめたといわれているUnitedLinuxだが、HPや新メーカーがテクノロジ・パートナーに参加することで、内部のバランスを保ち、外部に一般性を強調する意味があると思われる。

 また、Linux資格認定団体であるLPIと共同で、UnitedLinuxの技術者を認定するLPI/UnitedLinux Certification Programを開始することも明らかにした。

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関連リンク
▼UnitedLinux
▼米ヒューレット・パッカード
▼LinuxWorld New York 2003レポート

[塩田紳二,ITmedia]