エンタープライズ:ニュース 2003/03/03 23:58:00 更新


日本SGI、「LX 3000」シリーズの製品発表会を開催

日本SGIは、2月にリリース発表した1ノード最大64CPU構成のLinuxサーバ「SGI LX 3000(Altix 3000)」シリーズの製品発表会を開催した。

 日本SGIは3月3日、都内のホテルにおいて、2月にリリース発表した1ノード最大64CPU構成のLinuxサーバ「SGI LX 3000」シリーズの製品発表会を開催した。

 SGI LX 3000(米国での製品名は「Altix 3000」)は、CPUにインテルの64ビットプロセッサ「Itanium 2」を搭載し、OSにLinuxを採用している。上位モデルのLX 3700は、1ノードあたり64CPUで、これはLinuxサーバとして最大。LX 3000シリーズは複数のノードをクラスタリング接続して大規模なシステムとして利用できる。現在は2ノードまでだが、将来は32ノード(2048CPU)までサポートの予定だ。

 LX 3000(Altix 3000)1月に米国で発表した後、ニューヨークで開催されたLinuxWorldで公開、日本でも2月にリリース発表していた。今回は「先週水曜日に届いたばかり」(日本SGI)という実機を展示し、米SGIや米インテルからスピーカーを招いた、盛大なお披露目の場となった。発表会場は300人を超える来場者でいっぱいになっていた。

日本SGIの和泉法夫代表取締役社長

日本SGIの和泉法夫代表取締役社長


 日本SGIの和泉法夫代表取締役社長は、「このLX 3000は5年越しの開発で製品化した。本来は(Itanium 2ではなく)Itaniumで出したかった製品だが、SGIはいつも先端を行きすぎるのでこれくらいがちょうどいいのかもしれない。膨大な情報を扱う機能が、一部のユーザーだけでなく、一般のITユーザーに必要な時代がくる。グリッドコンピューティングもHPCだけでなく、当たり前の時代になる。SGIはこれらに必要な基礎技術であるストレージと接続性、グラフィックスにおいて他社を引き離している」と挨拶した。

 また和泉社長はLX 3000シリーズの世界で最初のユーザーとして、東京大学の地震研究所に2月に108CPU、288Gバイトメモリのシステムが納入され、稼働開始したことを紹介した。2月の国内発表以来、日本での受注が東大地震研を含めて7件に達したことを明らかにした。SGI全体でも、LX 3000の出荷のうち(CPU数で)30%が日本向けと予測しているとしている。

東大地震研のLX 3000

東京大学地震研究所に納入された「LX 3000」


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[佐々木千之,ITmedia]