エンタープライズ:ニュース 2003/06/26 19:05:00 更新


Windows Server 2003によるコンテンツビジネスが本格化の兆し

この夏NTT ComがWM9によるライブイベントを準備。Windows Server 2003のWM9配信サーバ機能を活用したコンテンツビジネスが本格化しそうだ。

 この夏NTTコミュニケーションズ(NTT Com)がWM9によるライブイベントを準備している。Windows Server 2003評価版とWindows Media 9シリーズ(WM9)を早期導入した企業が製品版の導入を予定。「Windows Server 2003」提供開始を受け、コンテンツビジネスが本格化しそうだ。

 Windows Server 2003評価版を用いて、マイクロソフトと共に評価活動を行ってきたNTT Comは、今夏にWM9の著作権管理機能(DRM)を活用したライブイベントの準備を進めている。同じく評価版段階から早期導入したNTT東日本でも、超高速インターネット接続サービス「Bフレッツ」とWindows Server 2003を組み合わせた取り組みを行うとしている。

 Windows Server 2003とWM9によるコンテンツ配信は、「Windows 2000 Server」と比較して、サーバ1台で提供できる同時ストリーム数が約1.5〜2倍になり、バッファリング時間が低減されるなどのメリットを発揮する。また、配信コンテンツへの広告挿入機能やコンテンツ編成機能を持つなど、柔軟なコンテンツビジネスが行えるようになっている。

 コンテンツプロバイダーでは、ショウタイム、エイベックスの「PRISMIX.TV」、WOWOWの「WOWOW GENETICS」がWindows Server 2003を導入する予定。スカイパーフェクト・コミュニケーションズの「スカパー!BB」も、Windows Server 2003を導入し、WM9の高画質を生かしたHD映像配信、ライブストリーミングなどの充実を図るという。

 また、代々木ゼミナールのWindows Media Audio and Video 9フォーマットを使った講座配信サービス「代ゼミブロードバンドネット」など、デジタルコンテンツの流通サービスを提供するエヌ・ティ・ティ・ビズリンクでも、Windows Server 2003の導入が予定されている。

 ハードウェアメーカーからは、Windows Server 2003を搭載したストリーミング配信サーバの提供がスタート。デルコンピュータからは、ブレードサーバやファイバチャネルストレージを利用した「デルeラーニングバリューパック」が提供されており、NECでは、ストリーミング配信専用サーバ「Express5800/InternetStreamingSever DS」を6月20日から販売した。

 日立製作所では、日立製作所システム開発研究所が開発した配信アクセラレータ技術を組み合わせWindows Server 2003を中核としたストリーミングソリューションを提供する予定だという。

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