エンタープライズ:ニュース | 2003/07/02 14:34:00 更新 |
セキュリティの流れは統合型で点から面に
N+Iのセキュリティブースでは、これまでの技術を統合した複合型のソリューションの提供が目立つ。
7月2日から開催されているNetWorld+Interop 2003 Tokyoの展示会のうち、セキュリティブースではさまざまなベンダーがセキュリティ関連のブースを出展し、多くの人でにぎわっている。
多くの人が行き交うセキュリティブース
今回の各ブースの傾向を見ると、大きく分けて2つの流れが存在する。ひとつはクライアントPCに対してセキュリティを提供するソリューションであり、もうひとつは統合型のソリューションである。前者のソリューションは、アンチウィルスソフトウェアに代表され、これまでもさまざまなソリューションが提供されていたが、今回は後者のソリューションを目にすることが多くなった。
とくに、ファイアウォールやVPN、IDSなど、ひとつの機能に特化した単機能型のアプライアンスでのソリューションから、それらの機能を1台に統合した複合型アプライアンスをクラスタリングで利用するなどのソリューションをいくつかのブースで目にすることができる。また、これまでは主に外部からの脅威に対応するためのものが多かったが、内部からの情報流出などに対応すべく、メールのフィルタリングなどの監視ソリューションの提供が目立つ。
全体的に、ある程度枯れた技術を組み合わせることで、包括的なセキュリティを提供し、そこに新たな価値を創出しようとするソリューションが多い中、ELINISでは、Microsoftが開発した独自プロトコルであるSMB(Server Messenger Block)のパケットをキャプチャし、その内容の分析が行える「ELNIS Security Detector」を出展するなど、確実に新しい技術も実用化されている。
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[西尾泰三,ITmedia]