オープンソースで作る Java+DB

特集 オープンソースで作るJava+DB
第2回 コードから学ぶJSPのデータベースアクセスの基礎 (8/8)

次回はフレームワーク「Struts」を解説

 今回説明してきたように、JDBCを使ったデータベース操作は、それほど難しくはない。なぜならば、Java側ではクエリーを送信し、その結果を得ているだけにすぎず、どのようなアプリケーションであれ、定型的な操作となるためだ。

 そのような意味で言えば、JDBCの使い方よりもクエリーを送信して自在にデータベースを操れるようになるためには、SQL文の知識のほうが重要となる。

 今回は、JSPのみを使ってデータベースにアクセスするWebアプリケーションの構築手順を解説した。一方、JavaでWebアプリケーションを構築する場合には、このような手法はとらない。多くの場合、データベースにアクセスする処理はサーブレットとして実装し、JSPからサーブレットを呼び出す方式になるのだ。

 その理由は、JSPですべてを記述してしまうとHTMLの部分とJavaのコードの部分が混在し、可視性が悪くなりHTMLによるレイアウト変更にも対応しにくいためだ。

 そうとはいえ、サーブレットとしてすべてを自ら実装するのは敷居が高いのも事実だ。そこで利用されるのが、Webアプリケーションの処理の流れを構造化する「フレームワーク」の存在だ。フレームワークを用いれば、開発者は、処理そのものを記述するだけですむ。次回は、このフレームワークのひとつである「Struts」の使い方を解説していくことにしよう。

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[大澤文孝,ITmedia]