エンタープライズ:ニュース 2003/09/26 22:20:00 更新


電机本舗とアート・ビビアン、バッファオーバーフローを回避するCPU新機構を提案

セキュアOS「Safety Linux」を開発、提供している電机本舗とアート・ビビアンが、バッファオーバーフローをCPUレベルで防ぐ新機構についてまとめた。

 システムが不正アクセスを受ける大きな原因の1つがバッファオーバーフロー(バッファオーバーラン)だ。セキュアOS「Safety Linux」およびその中核技術である「Safety Unit」を開発、提供している電机本舗とアート・ビビアンは、このバッファオーバーフローをCPUレベルで防ぐ新機構についてまとめ、レポートの形で公開した。

 同社がまとめた「Safety Linux b3レポート」では、バッファオーバーフローの原因をCPUデザインに求めており、CPUのスタックレジスタ機構に改良を加えることで問題を回避できると指摘。具体的には、機能をアドレス処理スタックとデータ処理専用のスタックに分離、つまりプログラムの中枢情報と一時処理用のデータ領域とを分離することで、たとえバッファオーバーフローを悪用した攻撃を仕掛けられても、システムの稼動を継続できるという。

 同社ではこの新機構に関する特許を出願するとともに、CPU製造メーカーに対し同機構の採用を働きかけていくという。

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[ITmedia]