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2004/02/09 09:15:00 更新


Sun 3days開催迫る、サンの最新ビジョンやJavaの理解を深めるために

2月18日から東京・ホテルニューオータニでNC04、JTC04が開催される。サン最新のビジョンや新製品を始め、Javaに関わるIT、技術者向けイベントなど多くのプログラムが組まれる。

 サン・マイクロシステムズ(サン)主催のカンファレンス「Network Computing 2004 Spring」(通称「NC04」、2月17日)、「Java Technology Conference 2004 featuring SunTech Days」(通称「JTC04」、2月18〜19日)の開催が迫っている。

 米国では、「SunNetwork」(参考リンク)が同社すべてのプロダクトに関わるカンファレンス、「JavaOne」(参考リンク)がITユーザー、デベロッパー向けと大別されている。これに対し、国内では米国と異なる名称で開催するが、幅広いユーザーを対象とし、さまざまなジャンルのプログラムを用意しているためだという。

 その独自プログラムは今回も健在、そして昨年にも増して目白押しとなっている。

シュワルツ執行副社長が国内初講演

 開催初日のNC04では、キーノートにデイビッド・イェン氏、スティーブ・キャンベル氏が登場し、UltraSPARCやネットワークコンピューティングについてを語る。

 イェン氏からは、サンにおいて次なる革命とうたうスループットコンピューティングがテーマとされ、最新のビジョンが語られるだろう(関連記事)。

 一方、キャンベル氏からは、プロセッサ中心のビジョンが語られるはずだ。マクニーリCEOが言うように、打倒Itaniumを掲げ、UltraSPARC IVとVといった今後のロードマップについてがテーマとされるだろう。UltraSPARC IVはUltraSPARC IIIと同じく130ナノ、UltraSPARC Vでは90ナノプロセスの生産予定と公表されており、その躍進は止まらない。

 18日から開催のJTC04、キーノートでは、昨年9月「SunNetwork 2003 San Francisco」でSun Java Systemを披露した、ジョナサン・シュワルツ執行副社長が壇上に立つ。同氏はSunのニューフェイスとして、ソフトウェア統合を統括するキーマンだ。国内初公演となる。

 すでに国内でもSun Java Systemの具体的な製品形態が明らかとなっているが(関連記事)、シュワルツ氏からは出荷後の進捗が聞けるだろう。

ハンズオンラボでは実機を前にRaveを体験

 17日NC04のブレークアウトは、ネットワークコンピューティングを理解するセッションが目白押しだ。UltraSPARC、Sun Fire、Sun Java Enterprise System、Auto-IDなどサンの動向を知るには最適な講演ばかりとなっている。

 Javaといえば稚内が連想されるほど有名になった稚内北星学園大学・学長、丸山不二夫氏が招かれる(A-1)。丸山氏は、後述するハンズオンラボにも関わる。

 また、次世代J2SE 1.5(Tiger)についてのセッションも見逃せない。コード例を示し、米Sunから招かれたジョシュー・ブロック氏、ニール・ガフター氏から紹介される予定だ(J-11)。この時間帯には(19日9時)、J2MEに関わるものが多く、NTTドコモの夏野 剛氏が同社ニューモデルを持ち込みJavaとの関わりについてを語る(L-11)。

 一方、JTC04ハンズオンラボセッションでは、本邦初公開というProject Raveによる実機を前にした実践ノウハウが披露される。丸山氏を始め稚内北星学園大学による人数限定の終日セッションだ。すでに多数の参加予約だが、若干の空きがあるという。

来場者参加型「Dr.JDの無料診断」が受付中

 日ごろ、Javaに関わるエンジニアが悩むであろう疑問に応えるべく、今回は「Dr.JDの無料診断」と題したプログラムが用意されている。月刊誌「JAVA Developer」編集部が質問を受け付け、会期中にドクターが回答をするという参加型イベントだ。開催まであと1週間あまりだが、受け付けは継続中だ。現時点でも、ユニークな質問から、より実務に密接なものまで多数寄せられている。

米Sunから日本人技術者が来日、日本語によるテクニカルセッションは初

 国内独自プログラムの試みとして、米国サンより日本人技術者が招かれる。米Sunからの日本人によるテクニカルプログラムは、同社カンファレンス初だという。

 Java Client Group エンジニアの川原英哉氏からはSun Java DesktopのLooking Glassについてが(関連記事I-1)、Servlet 2.4、JSP 2.0については吉田 豊氏から(G-2)、JAXBについては川口耕介氏から語られる(G-16)。いずれも米国発でありながら日本語による講演だ。

頭を休めるライトラウンジも恒例

 そして、一日の頭を休めるイベントも用意されている。18日夜半には、「Night For Java Technology」と題したクール(見栄えがいい、技術的にすごい、発表が楽しくて凄い)なアプリケーションを競うコンテストが開かれる。景品も多数用意され、会場については現段階で非公開なものの、2001年のJavaOneでは横浜の夜景を楽しむナイトクルーズだった。

 19日最終日の最後を飾るのは、恒例となったBOF。19日19時以降には、難しい理屈を無しにラフなスタイルで参加できるセッションが用意されている。「ケータイJavaで、お金の匂いのするほうへ!」(B-B2)、「さらにパズルを解こう!」(B-B3)などユニークなタイトルが連なる。

関連リンク
▼「Sun 3days」2004 Japan(2月18日開催)
▼Sun Super Tech Days 2003 Japan(2月26日開催)
▼Java Certification Days 2002 Japan(9月25日開催)
▼JavaOne 2001 Japan(11月28日開催)
関連リンク
▼SunNetwork 2003 San Francisco(9月16日開催)
▼JavaOne 2003 San Francisco(6月10日開催)
▼SunNetwork 2002 San Francisco(9月18日開催)
▼JavaOne 2002 San Francisco(3月24日開催)
▼JavaOne 2001 San Francisco(6月4日開催)
▼サン・マイクロシステムズ

[木田佳克,ITmedia]

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