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2004/02/09 21:58:00 更新


日本SGI、NTTコムウェア、日本オラクルが企業向け64ビットLinuxを果敢に推進

日本SGI、NTTコムウェア、および日本オラクルの3社は、企業向け64ビットLinuxシステムの販売で協業することを明らかにした。「IA-64 Linuxに対して腰が引けていない3社が協業すれば、ビジネス分野へのLinux導入が加速できる」と日本SGIの和泉社長は話す。

 日本SGI、NTTコムウェア、および日本オラクルの3社は2月9日、エンタープライズシステムのプラットフォームとしてLinuxを推進すべく、Linuxシステムの販売で協業することを明らかにした。1月中旬に発表されたばかりの低価格IA-64 Linuxサーバ「SGI Altix 350」と商用Linuxデータベース市場では圧倒的なシェアを持つOracleデータベースを組み合わせ、NTTコムウェアが企業向けのLinux需要を掘り起こしていくという。

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「腰が引けていない」日本SGIの和泉氏(左)、NTTコムウェアの松尾氏(中)、そして日本オラクルの新宅氏


 64ビットのItanium 2搭載サーバとLinuxの組み合わせは、科学技術分野やエンジニアリング分野では順調な浸透を見せているのに対し、企業の業務システムへの適用となると勢いが弱い。特に64ビットが生かせる領域、例えば、データウェアハウスや課金、あるいは顧客管理といった基幹システムともなれば、UNIXに一日の長があるからだ。

 しかし、日本SGIの和泉法夫社長は、「今年、UNIXとLinuxが逆転する」と強気だ。

 SGIは、米国でNASA(米航空宇宙局)に512CPUという大規模なAltixサーバを納入したほか、国内でも東大地震研、東大生産研、統計数理研などをはじめ、Altixシリーズで1000CPU以上の納入実績がある。また、エンジニアリング分野では、短期間で100以上のアプリケーションの移植が進み、製造業での採用も自動車業界を中心に30社を超えたという。

 「これから日本SGIが取り組もうというエンタープライズ市場は、科学技術やエンジニアリングと違い、“UNIXか、Linuxか”という議論になるが、IA-64 Linuxに対して腰が引けていない3社が協業すれば、ビジネス分野へのLinux導入が加速できる」と和泉氏。

 日本オラクルは、「Unbreakable Linux」を戦略的に推進するほか、ミラクル・リナックスも2000年6月に設立している。記者発表会に同席した新宅正明社長は、「“Lintel”(Linux + Intel)は向こう5年で最も伸びが期待できるプラットフォーム。64ビットサーバで新たなアプリケーション領域を切り開きたい」と話す。

 また、NTTコムウェアも昨年11月にはOSDL(Open Source Development Lab)に参画し、CGL(Carrier Grade Linux)やDCL(Data Center Linux)の仕様策定に取り組んでいる。NTTコムウェアの松尾勇二社長は、「CGLやDCLの実用化が見えてきた」と、この時期に協業する背景を明かした。

 Altix 350は、昨年2月に発表されたAltix 3000シリーズのエントリーシステムからミッドレンジシステムとして位置付けられる製品。最大16プロセッサまでのスケーラブルな構成を単一の共有メモリシステムで構築できるのが特徴だ。さらにInfiniBandのような業界標準のインターコネクトでクラスタ化すれば、数千プロセッサまで拡張できるという。

 「IA-64 Linuxサーバは価格的にも魅力。もはや32ビットを選ぶ理由はない」(和泉氏)

 Altix 350の価格は、最小構成の2プロセッサ、2Gバイトメモリで327万1000円からとなっている。

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[浅井英二,ITmedia]

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