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2004/03/21 23:58 更新


Java開発者への提案「手軽な道具として使うUML」 (2/2)


仕様が変化するWebアプリ開発には視覚的なツールが求められている

　Webアプリケーションの特長を2点挙げると、それはサーバ側のコンポーネント（オブジェクト）によって構成されていることと、ひんぱんな変更が必然なことだ。また、Webアプリケーションは、JavaアプレットやJavaアプリケーションの開発とは異なりサーバサイドの開発となるため、開発には手間が生じる。

　サーバ側のコンポーネントとはすなわちビジネスロジックのことだが、これらはユーザーインタフェースのような目に見えるものがなく、コードでその内容や、関係を理解しなくてはならない。ビジネスロジックの開発にUMLを活用できれば、複雑なアプリケーションの構成を把握し、的確な設計を行うことができる。自己で記述したソースコードでも、コメントだけでは補完できない点を表してくれる。

　また、ひんぱんな変更は、今やWebアプリケーションにおける宿命のようなものだ。当初予定していなかった機能の追加や仕様の変更は、当たり前のことと思ったほうがよい。それならば、最初から変更を見越した設計をすればよいというのが理想だが、実際問題として、それは予測不可能だ。

　そこで現実的な解決方法として浮上するのが、開発しながらよりよい設計に直していく開発手法だ。ひんぱんな変更が生じるWebアプリケーション開発では、開発者の頭の中に展開されているイメージだけが頼りであり、拡張や変更を行うとメンテナンス不能に陥る危険がともなう。都度設計を見直し、よりよくしていくことで、タイムリーな対応が可能になるのだ。

　そして、開発者を悩ませる事情はほかにもある。コーディング以外の雑多な設定ファイルの準備は、開発者にとって面倒な作業といえる。Webアプリケーションの開発は、コードを記述して終わりというわけにはいかず、幾つかの手順が必要だ。それは、Webアプリケーションを開発したならば、XML形式の配備記述子を用意し、アーカイブ（war形式）にまとめなければならないという点だ。この配備記述子を記述するためには、文法を理解している必要がある。これがビジュアルツールで設定できたらどんなに便利だろうか。

　JBuilder X Developerは、スピード開発と反復を可能とする、Webアプリケーション開発者のためのJava開発ツールだ。

JBuilder X Developer UML＋Java促進キャンペーンを実施中

　ボーランドでは、2004年9月15日まで「JBuilder X Developer UML＋Java促進キャンペーン」と題して、Together Edition for JBuilder Xを特別価格で提供している。

　これからJavaの統合開発環境を揃えたいということであれば、迷わずUMLに対応した「Borland JBuilder X Developer Together Edition Bundle」が最適だろう。なぜなら、今はUMLを使う気がないという場合でも、「他人が作った長いコードを見る際、UMLで見通して見られる」「クラスの階層構造がひと目で把握できる」という側面も持つからだ。このような場面でも、Together Edition for JBuilderのUML機能が役立つはずだ。

　Together Edition for JBuilderを使えば、いままで開発者とは少し遠い存在であったUMLが、コーディングに直結した身近なものになる。

  • Borland JBuilder X Developer Together Edition Bundle（価格：98,000円）

　JBuilder X Developer本体にTogether Edition for JBuilder Xをセットにした製品。JBuilder X本体を所有しない場合には、この製品になる。

  • Borland Together Edition for JBuilder X Developer（2004年9月15日までのキャンペーン価格、68,000円）

　Together Edition for JBuilder Xのみの製品だ。すでにJBuilder X Developerを所有している人がUML機能を加えたい場合に選択すればよい。

  • Borland JBuilder X Developer（2004年9月15日までのキャンペーン価格、30,000円）

　JBuilder X Developerの単体製品（Together Edition for JBuilder Xは含まれない）。現段階ではコスト重視でUML機能が不要という場合に選択すればよい。

関連記事
▼レビュー：UMLの付加価値で開発効率を高めた「JBuilder X Developer/Together Edition for JBuilder X」
▼レビュー：WebアプリからEJB開発まで対応する「Borland JBuilder X」

関連リンク
▼JBuilder X Foundation plus UML Trial CD 無償送付サービス
▼JBuilder X Developer「UML＋Java」推進キャンペーン
▼ボーランド

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