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2004/04/21 20:32 更新

C&W IDC、ISSと組んでデータセンター顧客向けに不正侵入検知/防御サービス
C&W IDCとISSは4月21日、共同で記者会見を開き、セキュリティサービスの提供でパートナー契約を締結したと発表した。C&W IDCは5月10日から同社のデータセンターを利用する顧客に向けて、ISSの不正侵入検知/防御サービスの販売を開始する。
ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC(C&W IDC)とインターネットセキュリティシステムズ(ISS)は4月21日、共同で記者会見を開き、セキュリティサービスの提供でパートナー契約を締結したと発表した。これを受けて、C&W IDCは5月10日から同社のデータセンターを利用する顧客に向けて、ISSの不正侵入検知/防御サービスの販売を開始する。

ホスティングサービスは、C&W IDCにとって中核事業の1つ。同社の法人営業部門長代理兼営業企画部長の福井亨氏は「情報漏えいの問題は被害者を加害者にしてしまう」と話し、データセンターの顧客を保護するためにセキュリティサービスの強化に力を注いで切ることをアピール。「ウイルス対策ソフトやファイアウォールは100%普及したが、これからはIDSも必要だ」と、管理と防御を提供できるISSのサービスを選択した理由を述べた。
C&Wは同社のデータセンター顧客企業に、ISSの不正侵入検知アプライアンス「Proventia A」シリーズ、不正侵入防御アプライアンス「Proventia G」シリーズと運用・コンサルティングサービスを合わせて販売する。運用・監視については、ISSが担当し、二社共同で24時間365日のサポートを行う。
Proventia Aシリーズは、ギガビットネットワークに対応した不正侵入検知システムで、1台で同時に4セグメントを監視することができるのが特徴。一方、Proventia Gシリーズは、不正侵入検知システムとファイアウォールが連動してリアルタイムに不正なパケットをブロックする。インラインでネットワークに挿入できるため、既存のネットワーク構成を変更しなくても済むのも特徴。
ISSの林界宏社長は、「Proventia Gシリーズを使ったManaged Protection Service(MPS)を提供するデータセンターはC&Wが初めて」と語る。同日に行った第1四半期の決算も発表にも触れ、「上方修正しなければならなくなった」と業績も好調だ。
C&W IDCが提供するProventia Aを利用した不正侵入検知サービスは、初期費用が44万円から、月額費用が39万円から。Proventia Gを利用した不正侵入防御サービスはそれぞれ48万円から、45万円からとなる。
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[堀 哲也,ITmedia]
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