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2004/05/10 12:32 更新


Windows Server 2003アップデート、2005年に登場

Windows Server 2003 Updateは、昨年リリースされた「Windows Server 2003」と後継版「Longhorn Server」の間に位置付けられる。(IDG)

 米Microsoftは来年、Windows Server 2003のアップデートをリリースし、サーバソフトのバージョン間の空白を埋める考えだ。同社と年間ライセンス契約を交わしている企業にとっては、いくらか安堵感が得られるかもしれない。

 このアップデートは、昨年リリースされた「Windows Server 2003」と、2007年にずれ込む可能性のある後継版「Longhorn Server」の間に位置付けられる。

 Windows Server 2003 Updateは、Microsoftのライセンスプログラム「Software Assurance」の更新や新規加入を喚起するかもしれない。このプログラムは2〜3年契約で、主に最新ソフトへのアップグレード権を提供する。

 来年、Windows Server 2003はリリースから2年を迎え、またLonghorn Serverは向こう2年以上提供される見込みがない。

 Yankee Groupのアナリスト、ローラ・ディディオ氏は、「多くの顧客は、『ちょっと待て、Software Assuranceにあんなに金を注ぎこんだのに、何も見返りがないじゃないか』と言っている」と話す。

 またこのサーバアップデートでは、クライアントとサーバOSの間でセキュリティ機能を調整するほか、Active Directoryのアップグレードと強化型ツールがいくつか用意される。

 Microsoftのプラットフォームグループ副社長ジム・オールチン氏は、第13回年次Windows Hardware Engineering Conference(WinHEC)で、Windows Server 2003 Update(Microsoft社内ではR2と呼ばれている)では、パーソナルファイアウォールをはじめWindows XP Service Pack 2(SP2)に含まれるセキュリティ強化機能との連係が図られると語った。

 このアップデートでは「隔離」の概念が強調されているとオールチン氏。同氏はこの技術をパーソナルファイアウォールと比較して、ノートPCがネットワークに接続される前に、そのマシンを「隔離」して一連の設定可能なテストを実施するものだと説明した。これらのテストでは、システムやウイルス対策ソフトの定義ファイルがきちんとアップデートされているかが確認される。

 サーバアップデートに関してMicrosoftはこれ以上の詳細は明らかにしていないが、向こう数週間以内にサーバのロードマップを発表するとしている。なお同社は、Windows Server 2003 Updateに加え、2005年に「Windows Storage Server」の新バージョン(コードネーム「Storm」)をリリースする計画だ。

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