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2004/05/13 09:55 更新


MSとSAP、Webサービスで提携

SAPは国際顧客会議「SAPPHIRE '04」で、Microsoft .NETとSAP NetWeaverの統合を進め、SAPのアプリケーションと技術を.NETと連携させると発表した。

 Microsoftとビジネスソフトウェア最大手のSAPは5月12日、米ニューオーリンズで11日開幕したSAPの国際顧客会議SAPPHIRE '04で、協力関係を大幅に拡大し、次世代エンタープライズソフトの基盤としてWebサービスに共同で取り組んでいく計画を発表した。

 Microsoft .NETとSAP NetWeaverの統合を進め、SAPのアプリケーションと技術を.NETと連携させる。両社共同開発製品により、MicrosoftのVisual Studio .NETを利用する開発者がNetWeaverの機能に簡単にアクセスできるようにし、SAPのソリューションとMicrosoft Office Systemとの相互運用性も高めるとしている。

 両社によると、SAPの新規顧客のうち3分の2近くはWindowsユーザー。両社は、今後の10年を見据えたソフト戦略で互いに歩調を合わせることで、両社製品に対する顧客の投資を保護し拡張できるとしている。

 この提携の下、両社が提供を約束した技術は以下の通り。

  • SAP Enterprise Portal SDK for Microsoft .NET(今夏βプログラム開始予定)

  • SAP .NET Connector Version 2.0

  • SAPによるVisual Studio .NETのサポート

  • SAP NetWeaverの次期バージョンで先進的なWebサービスプロトコルをネイティブサポートし、BizTalk Serverなどの.NET中核技術との相互運用を強化

  • SAP NetWeaverでMicrosoftのスマートクライアント技術をサポート

  • SAP NetWeaver、Microsoft ExchangeおよびMicrosoft Windows SharePoint Servicesの統合強化(Microsoftが2005年初頭までに統合のためのリポジトリマネージャを提供)

     また両社は販売・マーケティング面での協力と、ドイツのコラボレーション技術サポートセンターの共同運営でも合意している。

     この提携の一環として、両社は特許クロスライセンス契約を結んだ。

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