Mozilla、「Firefox 6」の正式版をリリース Android版はタブレットに最適化
Firefoxの最新版では10件の脆弱性に対処したほか、ロケーションバー周りのユーザーインタフェースに改善が加えられた。Android版は起動やページ読み込み速度が短縮され、タブレット端末での表示向けにボタンやフォントサイズが調整された。
Mozilla Foundationは8月16日(現地時間)、Webブラウザの最新版となる「Firefox 6」を正式リリースした。
バージョン5からの大きな変更はなく、ロケーションバーで開いているWebサイトのURLでドメイン名の部分が強調表示されるようになったり、ロケーションバー左端のサイトアイコン表示領域がシンプルになるなどの細かい改良が施された。また、タブ機能「Panorama」を使っている場合の起動時間が短縮された。
セキュリティ面では、Firefox 5までのバージョンに存在していたメモリ安全性の問題など10件の脆弱性に対処した。このうち8件が重要度「最高」の深刻な脆弱性で、任意のコード実行などに利用される可能性がある。残る2件は上から2番目の「高」レベルとなり、情報流出につながる恐れが指摘されている。
また、Firefox 3.6の更新版となるバージョン3.6.20も同時にリリースされ、こちらは7件の脆弱性が修正された。内訳は重要度「最高」が5件、「高」が2件。1件を除いてすべてが、Firefox 6で修正されたものとは別の脆弱性となっている。
なお、Mozillaは今年に入ってFirefoxのリリースサイクルを変更しており、Firefox 6はFirefox 5のアップデートという扱いになる。このためFirefox 4と5のバージョンアップはリリースされていない。
Android向けのFirefox 6もリリースされた。こちらは起動速度やページ読み込み速度が改善されたほか、タブレット向けにユーザーインタフェースやボタン、フォントサイズが調整された。また、Android 2.3(コードネーム:Gingerbread)以降を搭載した端末ではブラウザのデザインが刷新された。
関連記事
- Firefoxにアドオン管理を強化する新機能、ユーザーの許可を得ないアドオンは無効に
- Firefox 4のサポート打ち切りに企業から不満の声、MicrosoftはIEをアピール
- Mozilla、Firefoxのリリースサイクルを変更 「Aurora」チャンネルを追加
- Mozilla、「Firefox 5」の正式版をリリース Android版にも「Do Not Track」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.