Firefoxにアドオン管理を強化する新機能、ユーザーの許可を得ないアドオンは無効に
サードパーティープログラムによってFirefoxにインストールされたアドオンはいったん無効化し、インストールを許可するかどうかユーザーに尋ねる画面を表示する。
Webブラウザ「Firefox」にインストールされたサードパーティーのアドオンのためにFirefoxの動作が遅くなったり脆弱性が生じたりしている問題に対応して、Mozillaはユーザーによるアドオン管理強化のための新機能を導入すると発表した。
MozillaのAdd-onsブログによると、Firefoxのアドオンはユーザーが自分でインストールするもののほかに、サードパーティーのアプリケーションをインストールする過程で導入されるものもある。こうしたアドオンの中にはユーザーに確認することなく導入されるものもあり、そのせいでFirefoxの起動や読み込みが遅くなったりセキュリティアップデートが追い付かないなどの問題が生じ、ユーザーがアドオンをコントロールし切れない原因にもなっていた。
そうした問題に対応するために、今後はサードパーティーのアドオンをインストールするかどうかをユーザーが選べる機能を導入する。この機能では、Firefoxを起動した時に、サードパーティープログラムによってインストールされたアドオンを認識すると、そのアドオンをいったん無効化し、インストールを許可するかどうかユーザーに尋ねる画面を表示する。この画面で「インストールを許可する」にチェックを入れるとアドオンが有効になる。
さらに、過去にインストールしたアドオンをチェックしてもらうため、Firefoxを次のバージョンにアップグレードする際には、現在インストールされているアドオンの一覧を表示して、キープしたいアドオンを選択できるようにする。
この選択画面では、ユーザーが自分でFirefoxからインストールしたアドオンはすべて「キープする」にチェックが入っているが、サードパーティーアプリケーションによってインストールされたアドオンは、ユーザーが自分でチェックを入れない限り無効になる。
新機能はFirefoxの「Aurora」版で8月15日の週から提供を開始する予定。
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