日本IBMは2月6日、ストレージやネットワークなどのシステム基盤に関わる新製品群を発表した。運用管理の効率化やデータの保護、システムリソースの活用促進など支援するとしている。
発表した新製品は、ストレージ関連が「IBM SmarterCloud Storage Access(SCSA)」「IBM XIV Storage System Gen 3 model 214」「Real-time Compression Appliance STN7800 v4.1」「IBM System Storage TS7600 ProtecTIER Deduplication Solution v3.3」、System xが「IBM System x iDataPlex dx360 M4 Refresh 2」「IBM Systems Solutions for SAP HANA」、ネットワーク関連が「IBM System Networking RackSwitch G8264T」「IBM System Networking RackSwitch G8264CS」、システム管理ソフトウェアが「IBM Platform LSF Family V9.1.1」「IBM Platform Analytics V9.1」「IBM Platform Cluster Manager - Standard Edition 4.1」。
SCSAは、プライベートクラウド環境において業務部門などのユーザーが必要なストレージリソースを自身で調達できるセルフサービスポータルを提供するソフトウェア。管理者は、ユーザーの申請を受けてストレージの割り当てなどを行う業務の負荷を軽減でき、ユーザーは短時間でストレージを利用できるようになるといったメリットがあるという。ストレージでは「IBM Storwize V7000 Unified」と「IBM Scale Out Network Attached Storage」がSCSAに対応する。
ディスクストレージのIBM XIV Storage System Gen 3 model 214は、10GbEのiSCSIにより性能を最大5倍に向上、Real-time Compression Appliance STN7800 v4.1やIBM System Storage TS7600 ProtecTIER Deduplication Solution v3.3ではデータの圧縮や重複排除によるストレージ利用の最適化を支援する。
System xではNVIDIAのGPGPUカードやインテルのXeon Phiプロセッサを利用してハイパフォーマンスコンピューティング環境を構築できるほか、「SAP HANA」が利用できる環境を中小規模のビジネスユーザー向けに提供する。
ネットワーク製品のIBM System Networking RackSwitch G8264Tは、異機種混在環境での相互運用性を考慮した10Gbps/40Gbpsスイッチ、IBM System Networking RackSwitch G8264CSはイーサネットとファイバーチャネルの統合型スイッチとなっている。
システム管理製品はいずれもソフトウェアで、ジョブスケジューリングやクラスタ監視、ワークフロー管理、ライセンススケジューリングなどの業務の効率化を支援。システム環境の分析および可視化によるキャパシティープランニング、プロビジョニングやメンテナンスを自動化といった機能を提供する。
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