Microsoft、クラウドとSurfaceが好調で6%増収 Lumiaは860万台販売
Microsoftの1〜3月期決算は、AzureやOffice 365などのクラウドが好調で6%の増収だったが、前期同様Nokia統合などのコストが圧迫し、純利益は12%減だった。
米Microsoftが4月23日(現地時間)に発表した2015年第3四半期(1月〜3月期)決算は、売上高が前年同期比6%増の217億2900万ドル、純利益は12%減の49億8500万ドル(1株当たり61セント)だった。営業利益は5%減の65億9400万ドル。OEM向けのWindows販売が19%減少したが、AzureなどのクラウドやSurfaceが好調だった。
売上高と純利益はいずれもアナリスト予測(売上高は211億ドル、1株当たりの純利益は51セント)を上回った。
サティア・ナデラCEOは発表文で「顧客は事業改革のツールとしてMicrosoftを選択し続けており、その結果、この四半期のクラウドサービス全体の成長は目覚ましかった」と語った。
セグメント別では、Surfaceなどのハードウェアやコンシューマー向け製品の売上高は8%増の89億5300ドルだった。
オリジナルタブレット「Surface」が前期に続いて好調で、売上高は44%増の7億1300万ドルだった。オリジナルスマートフォン「Lumia」は860万台売れ、売上高は14億ドルに上った。
コンシューマー向けのWindowsおよびOfficeの売上高は24%減少した。これは、Windows XPからの移行が一段落したこと、教育機関向けのライセンス料の低いWindows端末の販売が伸びたこと、最低価格ラインの端末へのライセンス提供が増加したことなどが要因としている。
企業向けのOfficeやサーバ製品を扱うコマーシャル部門の売上高は5%増の127億9600万ドル。クラウド関連の売上高は、Office 365やAzureが好調で106%(2倍以上)の成長率だったという。
業績発表後の電話会見では、7月末とうわさされている「Windows 10」のリリース時期についてはエイミー・フードCFOが「間もなく」と言及しただけで、ナデラCEOはWindows 10を最も愛されるOSにしたいと語り、詳細は4月29日から開催の「Build 2015」で説明するとした。
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