Microsoftと米Yahoo!、Web検索契約を改正
Microsoftと米Yahoo!が、2009年に締結した10年間のWeb検索契約を改正し、Yahoo!がGoogleの広告ネットワークを採用することが可能になった。
米Microsoftと米Yahoo!は4月16日(現地時間)、2009年に締結したWeb検索での10年提携を改正したと発表した。
この提携は、Yahoo!はMicrosoftのBing検索エンジンを採用し、Yahoo!が両社の広告主のリレーション営業を行い、検索広告の入札システムとしては、両社ともMicrosoftのAdCenterプラットフォームを利用するというものだった。
今回の改正により、Yahoo!の自由度が高くなる。
Yahoo!がデスクトップ検索で表示すべきBing広告は全体の51%に減り、残りについては自身の広告ネットワークや例えば米Googleのネットワークを使えるようになった。モバイルでの検索については、すべてYahoo!が自由にできる。
Yahoo!は昨年、デスクトップとモバイルの双方に広告を出せるプラットフォームYahoo Geminiを立ち上げている。
Yahoo!のオーガニック検索のエンジンは、従来通りBingを採用する。Yahoo!検索でのBing広告からの収益配分率も変わらない。
2009年の提携は、当時のMicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー氏とYahoo!のキャロル・バーツCEOとの間で締結された。
Microsoftのサティア・ナデラCEOは発表文で、「この提携は過去5年間、両社の顧客に貢献してきた」とコメント。Yahoo!のマリッサ・メイヤーCEOは「ここ数カ月、サティア(ナデラCEO)と密に協力し、ユーザー体験を向上し、検索事業をさらに革新的にするための契約改正を行った。新契約の可能性にわくわくしている」と語った。
なお、日本のヤフーはソフトバンクとの合弁会社で米Yahoo!とは独立しており、今回の契約更新とは無関係だ(ヤフーの検索エンジンはGoogle)。
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