Amazon.com、増収増益 AWSの売上高は55%増:「Alexaのサプライズをお楽しみに」とベゾスCEO
Amazon.comの7〜9月期決算は、純利益はアナリスト予測に届かなかったものの、前期に続けての増収増益。AWSの売上高は55%増で、同社の総売上高に占める割合は8.7%に拡大した。
米Amazon.comが10月27日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月)決算は、クラウドサービスAWSの好調が続き、売上高は前年同期比29%増の327億1400万ドル、純利益は219%増(約3倍)の2億5200万ドル(1株当たり52セント)だった。純利益は過去3四半期最高を更新していたが、今期は更新できなかった。売上高はほぼアナリスト予測通りだったが、1株当たり純利益はアナリスト予測の78セントを大きく下回った。
Amazon Web Services(AWS)の売上高が55%増の32億3100万ドル、営業利益は101%増の8億6100万ドルと、成長率は過去3四半期より穏やかになったとはいえ好調だった。AWSの売上高が売上高全体に占める割合は8.7%だった(過去12カ月ベース)。
AWSは同四半期に米東リージョンの立ち上げを発表した。これでAWSは14リージョン、38ゾーンとなった。
ジェフ・ベゾスCEOは発表文で「(AIパーソナルアシスタントの)AlexaはAmazonのサービスとして最も愛されている発明品だ。ユーザーからの求婚(「Alexa, marry me」など)は25万回以上あり、増え続けている。彼女はどんどん良くなっていく。Alexaの脳はクラウドにあるので、簡単に能力を向上させ、彼女を便利にしていける──Alexaのチームが今取り組んでいるサプライズをお楽しみに」と語った。
同社は10月、Alexaチームで約400人の求人を実施した。
ホリデーシーズンを含む第4四半期(10〜12月期)の見通しは、売上高を前年同期比17〜27%増の420億〜455億ドルと、同社としてはやや慎重な予測を示した。
関連記事
- 「VMware Cloud on AWS」──VMwareとAmazonがハイブリッドクラウドで提携
2月にIBMとのハイブリッドクラウドでの提携を発表したVMwareが、今度はAWSとの提携で「VMware Cloud on AWS」を発表した。AWS上にvSphereベースの環境を作り、オンプレミスの環境とシームレスにアプリを稼働できる。 - Amazon.com、AIアシスタント「Alexa」チームで400人の求人
Googleが「Amazon Echo」対抗の「Google Home」を発表するのを迎え撃つように、AmazonがAIアシスタント「Alexa」のAI bot開発コンテスト開催を発表し、関連職種の大規模求人を始めた。 - Amazon.com、AWSの好調が続き、増収増益、純利益は過去最高
Amazon.comの4〜6月期決算は、売上高は31%増、純利益は830%増(9.3倍)と予想を大きく上回った。売上高全体の8%を占めるクラウドサービスのAWSの売上高が58%増と好調だった。 - Amazon.com、「プライム・ビデオ」の単体サービスと月単位のプライムサービスを米国で開始
Amazon.comが、これまでプライム会員向けサービスの一部として提供してきた「プライム・ビデオ」を、月額8.99ドル(約1100円)で単体サービスとして提供し始めた。また、プライムに1カ月単位の料金プランを追加した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.