Amazon.com、AIアシスタント「Alexa」チームで400人の求人:「Googleアシスタント」を迎え撃つ
Googleが「Amazon Echo」対抗の「Google Home」を発表するのを迎え撃つように、AmazonがAIアシスタント「Alexa」のAI bot開発コンテスト開催を発表し、関連職種の大規模求人を始めた。
米Amazon.comが同社のパーソナルアシスタント「Amazon Alexa」部門で、エンジニアやプロダクトマネジャーなど400人を求人中だ。音声認識、言語理解、音声処理の経験を持つ技術者を求めている。
Alexaは、同社が2014年に米国で発売した音声制御Wi-Fiスピーカー「Amazon Echo」(日本では未発売)のアシスタント機能として世に出た人工知能(AI)パーソナルアシスタント。音声で質問(天気予報など)したり、Amazonに商品を発注したり、購入済みのKindleの電子書籍を朗読させたりできる。
今年の5月にWebでも使えるようになり、9月発売の新タブレット「Fire HD 8」および新しい「Fire TV Stick」にも搭載された。
同社は求人ページで、「顧客がAmazonの製品やサービスと交流する方法をAlexaで改善する取り組みは始まったばかりだ。チームは現在、シアトル、ボストン、サニーベール、欧州にあるが、今後拡大していく」と説明している。
同社はサードパーティー向けのソフトウェア開発キット(SDK)「Alexa Skills Kit(ASK)」も提供しており、29日(現地時間)にはAlexaで稼働するソーシャルbot開発コンテスト「Alexa Prize」の開催を発表した。
「人間と、話題になっているテーマやニュースについて話し合える」botの開発を競う。最優秀賞は50万ドル(約5000万円)で、もし優勝チームのbotが人間と20分間、理路整然と魅力的に会話できた場合はさらに100万ドル提供する。日本からも応募できる。応募締め切りは10月28日だ。
AIパーソナルアシスタントとしては、米AppleのSiriや米Googleの「Google アシスタント」がある。Googleは10月4日のイベントで、Googleアシスタント搭載でAmazon Echoと競合するパーソナルアシスタント搭載Wi-Fiスピーカー「Google Home」を発表するとみられている。AppleもSiri搭載の同じような端末を発売するといううわさもある。
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