Amazon.comのAIアシスタント「Alexa」をWebブラウザで使える「Echosim.io」登場
Amazon.comが「Echo」端末に搭載するAIパーソナルアシスタント「Alexa」をWebブラウザで試せる「Echosim.io」を公開した。Googleが「Google Home」を発表し、Appleも類似端末を開発中とうわさされる中、Amazonは開発者にAlexa向けサービスの開発を促している。
米Amazon.comは5月27日(現地時間)、AI(人工知能)搭載のパーソナルアシスタント「Alexa」をWebブラウザで使える「Echosim.io」を公開した。Amazon.comのアカウントでログインすれば日本からも利用できる。
Alexaは、「Amazon Echo」に搭載されるパーソナルアシスタント。これまではEchoでしか使えなかった。
このページでのマイクの利用を有効にし、マイクボタンをプレスしたまま音声で質問すると、Alexaが答えてくれる。Alexaは現在、英語でのやりとしにしか対応していないが、英語であれば日本からでも利用できる。
例えば以下のような質問に答えてくれた。
- あなたの名前は? Alexaです
- 東京は今何時? ○時○分です
- 東京の天気は? 華氏での気温と天気、降水確率
- 3分後にアラーム (アラームの設定)
- 米国の大統領は? バラク・オバマ氏
- ニューヨーク・ジャイアンツのスコアは? 直近の試合のスコア
- 日本語を話せますか? 今のところ、英語しか話せません
Kindle本の朗読については、ライブラリにAudibleのKindle本がないと朗読してくれないようだ。また、「テイラー・スウィフトのMeanをかけて」と頼んだところ「この端末ではAmazon Musicをサポートしていません」という答えだった。また、F1関連にはうといらしく、「モナコGPで勝ったのは誰?」「ルイス・ハミルトンって知ってる?」などの質問には「うーん、質問の意味が分かりません」などと答えた。
Alexaの開発者マーケティングマネジャーを務めるグレン・キャメロン氏によると、Echosim.ioはサードパーティー開発者のサム・マチン氏がハッカソンで構築した「Alexa in the Browse」をベースにしており、開発者がAmazon Echo向けサービスを、端末がなくても開発できるようするために公開したという。
開発者としてEchosim.ioを利用するには開発者用Amazonアカウントでログインする必要がある。こちらのWebサイトのチュートリアルを参照されたい。
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