シリコンバレー見聞録 IoTブティック「b8ta」に見るスマートビジネスの行方:柴崎辰彦の「モノづくりコトづくりを考える」(1/2 ページ)
IT起業の聖地といわれるシリコンバレーで見聞きした刺激的で興味深い体験から、注目のポイントを紹介する本連載。第9回は、最先端のIoT製品を展示・販売するおしゃれなショールームストア「b8ta」を紹介します。
この記事は柴崎辰彦氏のブログ「柴崎辰彦の「モノづくりコトづくりを考える」」より転載、編集しています。
ビッグデータと、身の回りの製品がデータを送受信する「モノのインターネット」(IoT)は、間違いなくビジネスと社会に革命を起こすといわれています。われわれKNOWLEDGE INTEGRATERは、このような新たなビジネスチャンスにデジタルビジネスをどう乗りこなせばよいのか?
「b8ta(ベータ)」は、パロアルトのAppleストアのそばにあるIoT関連のショールーム。店構えや内装は、ITや電気というよりは、どちらかというと東京の青山や表参道にあるアパレル関係のお店をイメージする、おしゃれな施設でした。
“リアル世界のGoogle AdSense”
この店舗がユニークなのは、単におしゃれなだけではないところ。今までにないユニークなビジネスモデルの実験場となっているのだ。
シリコンバレー在住の経営コンサルタント 渡辺千賀さんの表現を借りると、“リアル世界のGoogle AdSense”だという。
つまり、紹介されているIoT商品の前に何十秒か人が立つと、ベンダーに課金される仕組みらしい。人がどの程度その商品を見ていたかは、天井に付いているカメラで検知するというのだ。
ビジネスとして成立しているかは別として、なるほどそんな手があったのかという感じ。
さまざまな生活シーンのIoTグッズが並ぶ
外出時のアイテムがIoT化されたものも多数展示されていました。シスコは、IoTと呼ばず、IoE(Internet of Everything)を提唱しているが、まさに何でもインターネットにつながるイメージ。
いわゆるスマートハウスの世界。家庭の中でもさまざまなモノがインターネットに接続される。
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