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アポロ11号の発射台から打ち上げたファルコン9、陸上着陸に成功(ドローン撮影動画あり)
SpaceXが、アポロ11号やスペースシャトルのアトランティスも使ったケネディ宇宙センターの発射台からFalcon 9を打ち上げた。Falcon 9は8分後にケープカナベラル空軍基地に無事着陸。着陸をドローンから撮影した映像が公開された。
米宇宙開発企業SpaceXは2月19日(現地時間)、アポロ11号の発射にも使われたNASA(米航空宇宙局)のケネディ宇宙センター第39複合発射施設からの「Falcon 9」ロケットの打ち上げに成功した。
今回の打ち上げは、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給が目的。Falcon 9から切り離された貨物宇宙船Dragonは22日にISSにドッキングする予定だ。
この発射台は、アポロ11号だけでなく、スペースシャトルの打ち上げにも使われていた(2011年の最後のスペースシャトル「アトランティス」もここから発射された)。SpaceXは2014年にNASAとこの発射台のリース契約を結んでおり、今回初めて打ち上げに使った。
Falcon 9は打ち上げから8分後、ケープカナベラル空軍基地に無事着陸した。SpaceXは着陸の様子をドローンで撮影し、YouTubeで公開した。イーロン・マスクCEOもInstagramで公開している。
SpaceXにとって、ISSへの物資補給ミッションはこれが10回目。同社は米Reutersに対し、今後は2〜3週間おきにFalcon 9を打ち上げると語っている。同社は現在、有人宇宙船「Crew Dragon」を開発しており、早ければ2018年にテスト飛行を実施する計画だ。
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