あすか製薬、5カ年中期経営計画を支えるデジタルコアとしてSAP S/4HANA 1610を採用
5カ年中期経営計画の重点テーマであるコスト構造の見直し・生産性向上を目指し、「SAP S/4HANA 1610」によるEPRを導入。将来の成長に向けたデジタル化を支えるIT基盤の整備を図る。
SAPジャパンは2月20日、あすか製薬がSAPの次世代ERPスイートの最新版「SAP S/4HANA 1610」を採用したと発表した。新システムの構築はJSOLによって2017年1月に開始されており、2018年4月の稼働を予定している。
あすか製薬は、内科、産婦人科、泌尿器科の重点3領域を中心に展開する医薬品メーカー。2016年4月に5カ年中期経営計画「ASKA PLAN 2020」を策定し、その重点テーマの1つである「コスト構造の見直し・生産性向上」の具体策として、2018年度中のEPR導入を掲げている。今回、「ASKA PLAN 2020」を支えるデジタルコアとして、SAP S/4HANA 1610の採用を決定したという。
SAPジャパンによると、SAP S/4HANA 1610は、CRM、SCM、PLM、業種別ソリューションといったさまざまな業務領域のデジタル変革に備えられるデジタルコアで、「SAP Fiori」2.0を用いることでユーザーインタフェースの詳細なパーソナライズも可能だという。
あすか製薬では、「ASKA PLAN 2020」の重点テーマとして人事制度の見直しも掲げており、2016年1月にタレントマネジメントソリューション「SAP SuccessFactors」も導入している。同社は、SAP S/4HANA 1610の導入と合わせて、将来の成長に向けたデジタル化を支えるIT基盤の整備を目指す。
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