Mozilla、“後で読む”のPocketを買収
MozillaがFirefoxの拡張機能からスタートした“後で読む”のPocketを買収した。Mozillaにとって初の買収だ。Pocketは傘下の独立子会社としてこれまで通りサービスの提供を続ける。
Mozillaは2月27日(現地時間)、“後で読む”の米Pocketを買収したと発表した。Pocketは独立した傘下企業としてこれまで通りの拠点・チームでサービス提供を続ける。買収総額などの詳細は公表されていない。
Mozillaにとって、初の買収案件になる。Mozillaは、Pocketの買収により、モバイルでのプレゼンスを強化し、ユーザーに高品質のコンテンツを発見する強力なツールを提供できるとしている。
Mozillaのクリス・ベアードCEOは発表文で「われわれは、高品質なWebコンテンツの発見とアクセスは、インターネットを健全に保つための要だと信じている。Pocketはそのためのツールを提供する」と語った。
Pocketは、2007年創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。もともとMozillaのFirefoxブラウザの拡張機能「Pocket」の提供でスタートした。後で読みたいWebページを表示したままPocketのボタンをクリック(タップ)すると、そのページのリンクを保存できるというサービスだ。現在、Firefoxを含む主要ブラウザ向け拡張機能の他、iOS/Android版アプリも提供している。Twitterなど、多数のアプリにも統合されている。
PocketのMAU(月間アクティブユーザー数)は1000万人で、これまでに保存されたコンテンツの累計は30億件。
Mozillaは2015年6月に、Pocketの機能をFirefoxに統合した。Pocketの創業者、ネイト・ワイナーCEOは発表文で「過去1年間のMozillaとの提携は非常に楽しかった。われわれ共通のミッションに向かって、さらに密接に協力してPocketを育てていくことを楽しみにしている」と語った。
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