「RPAはツールではない、相棒だ」 ソフトバンクがRPAに参入(2/2 ページ)
ソフトバンクとRPAホールディングスが、RPA事業の新ソリューション「SynchRoid」を発表、11月1日から提供を開始する。
ビジョンとスピード感が重要に
日本国内でRPA分野をリードするRPAグループだが、RPAテクノロジーズ 代表取締役社長 大角暢之氏は「RPAは人と情報システムの間に存在し、人の作業を代行するもの。アナロジーは新しくなく、工場で起きた生産性向上の進化が今まさにオフィスで始まっている。これからはロボットを細かく、そしてうまく活用することで、人間をルーチンワークから解放していきたい」と述べた。
そして、「日本型RPAの産業規模は70兆円程度が見込まれており、人口減が進む中で生産性を維持/向上するためにRPAが今後一般化していくのは間違いない。単なるツールの販売ではなく、RPAを使って新規事業創造の大きな波を作り出したいが、その際にビジョンとスピード感が非常に重要になる。仕事から意味のない労働を引くことで自己表現や自己実現をしていく、新しい時代への進化を目指す」と意気込みを語った。
また、RPAホールディングス 代表取締役 高橋知道氏は、ソフトバンクと業務提携に至った背景として「“情報革命で人々を幸せに”というソフトバンクの経営理念、ビジョンに共感している部分が大きい。30年前はPC、20年前はインターネット、10年前はスマートフォンと、その時々の最新のテクノロジーを使ってリードしてきたソフトバンクと、RPAのリーディングカンパニーという当社の強みを生かせる提携と考えている。RPAはこの10年で広く普及して一般化する、当たり前のツールになると考えている。そして、来るべき人工知能、ロボット社会に貢献できればと考えている」とまとめた。
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