住信SBIネット銀行、DWHをTeradataで刷新 データ追加作業が1カ月半から約1分に
住信SBIネット銀行は、DWHをTeradata製品で刷新し、統合データベース基盤を構築。データ追加作業が約1分に、データ取得作業が約3分にまで短縮でき、業務効率が向上した。
住信SBIネット銀行は、日本テラデータのデータウェアハウス(DWH)製品「Teradata Data Warehouse Appliance」(以下、Teradata)を導入し、統合データベース基盤を構築。2017年5月より本稼働を始め、同時に分析用のBIツール「AccessNavigatorWeb」を導入した。
住信SBIネット銀行では、データドリブンな経営の実現を目指し、行内に散在するさまざまな種類のデータを集約し、柔軟かつタイムリーなデータの活用によって意思決定を行える環境を必要としていた。
そこで、データの処理能力や拡張性などを評価し、DWHをOracleからTeradataに乗り換えた。処理性能が向上し、迅速なデータ参照、集計、分析が可能になり、業務効率が改善したという。また、AccessNavigatorWebを活用することで、従来の定型検索に加えて、非定型検索もできるようになり、分析の自由度も向上した。
従来、DWHに新しいデータを追加する場合、ヒアリング、要件定義、開発設計といったシステム開発を行う必要があったが、AccessNavigatorWebでは、ユーザー自身がデータを自由に追加できるため、業務によっては、1カ月半〜数カ月かかっていたデータの追加作業が約1分にまで短縮された。
データの取得作業についても効率化を実現。顧客情報、融資情報などのデータを別々に取得し、結合していたところ、AccessNavigatorWebでは、ツール内でテーブル結合ができるため、ユーザーツールのメンテナンス作業の負荷が削減され、データ取得に要する時間が約15分から約3分に短縮されたという。
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