この特集のトップページへ
この回のトップページへ

ランレベル移行後はプロンプト表示に

 ここまでで,ランレベルに移行までの流れが理解できただろう。次は,ランレベルへ移行した後の動作を追っていこう。

 /etc/rc.d/rcファイルのスクリプトは,指定されたランレベルで実行されると,サービスやサーバを次々と起動する役目を持っている。まず,/etc/rc.d/rc3.dディレクトリの中を見てほしい。

リスト3■/etc/rc.d/rc3.d/ディレクトリ下の内容例
別ウィンドウで見る or list03.txt

 このディレクトリには,ランレベル3の場合に実行されるスクリプトが格納されている。実際には,このディレクトリにあるのはリンクファイルであり,スクリプトの本体(実体)は,/etc/rc.d/init.dディレクトリ内にある。

リスト4■実体は/etc/rc.d/init.dディレクトリ下にある
別ウィンドウで見る or list04.txt

 リスト4に見られるリンクは,名前を見て分かる通り,各サービスを実行するスクリプトへのリンクになっている。これらのスクリプトは,実行時に「start」「stop」「restart」といった引数(オプション)を取るようになっている。次のような引数を付けて実行することで,サービスをコントロールするのだ。

# /etc/rc.d/init.d/sendmail start
# /etc/rc.d/init.d/sendmail stop

PREV 8/12 NEXT