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snmpdの起動

 snmpd.confファイルには,以上で説明した以外の設定項目もあるが,説明した部分以外はとりあえずデフォルトのままでかまわない。snmpd.confファイルで設定できるより高度な設定については「ucdavisサブツリー」にて改めて説明する。

 ではsnmpd.confファイルができたところで,SNMPエージェントを動かしてみよう。

 SNMPエージェントを動かすには,rootユーザーとしてログインし,snmpdを実行すればよい。

$ su
Password: rootユーザーのパスワードを入力する
# snmpd
# exit


snmpdファイルは/usr/local/sbinディレクトリに存在する。パス(PATH)の設定をしていない場合には,フルパスで“/usr/local/sbin/snmpd”と実行する必要がある。

 これでsnmpdが動作し,そのLinuxマシンがSNMPエージェントとして動作したはずである。snmpdが正しく動作したかどうかは,psコマンドを実行すると調べることができる。

$ ps -ax | grep snmpd
30338 pts/0 S 0:00 /usr/local/sbin/snmpd

 一番左のプロセスIDや実行時間などは環境によって異なる。表示結果が/usr/local/sbin/snmpdとなっていれば,snmpdは動作しているので安心してほしい。もし上記のpsコマンドを実行しても何も表示されないときには,snmpdが正しくインストールされていないか,snmpd.confファイルに誤りがある可能性がある。/var/log/snmpd.logにログ情報が書き出されるので,もしうまく動作しなかった場合には,ログ情報を参照して原因を調べていただきたい。

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