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USBでプラグ&プレイを実現する

 ここまでの解説で,一般的なUSBデバイスを動かすための術が理解できただろう。ただし,ここまでの解説ではUSBデバイスを使うにあたり,insmodコマンドやmodprobeコマンドを使い「手動でデバイスドライバを組み込む方法」を紹介してきた。

 しかし,USBデバイスが接続された場合には自動的にデバイスドライバが組み込まれ,ケーブルが抜かれたらデバイスドライバがメモリから解放される,という仕組みが実現できると理想だ。このようになってこそ,USB本来のプラグ&プレイが手に入る。

 LinuxでUSBのプラグ&プレイ機能を実現するためには,HotpluggingMurasakiなどのツールを利用する必要がある。

 今回は,比較的設定が簡単であり,すぐに利用できるMurasakiを使った方法を説明しよう。


Murasakiは,カーネル2.2でUSBを利用するために使われている「usbmgr」の後継に相当する。

Murasakiのインストール
 まずはMurasakiをダウンロードしよう。Murasakiは,RPMパッケージとして提供されているのでRed Hat系ではこれを利用するのが簡単だ。

 Murasakiのホームページには,murasaki-0.4.0-1.i386.rpmというRPMパッケージが用意されている。

 また,同ページにmurasaki.usbmapというファイルがあるのでこれもダウンロードしておくことを忘れずに。

 ダウンロードをしたら,murasaki-0.4.0-1.i386.rpmを次のようにしてインストールする。

# rpm -i murasaki-0.4.0-1.i386.rpm

 インストールをしたら,先ほどダウンロードをしておいたmurasaki.usbmapcpコマンドを使い,/etc/murasakiディレクトリに上書きする。

# cp murasaki.usbmap /etc/murasaki/

 以上でMurasakiのインストールは完了だ。

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