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日付と時刻・ロケールの設定 (dataconfig)

 次に日付や時刻,ロケールを設定するGUI設定ツールに触れていこう。

日付/時刻の設定(dateconfig

 日付や時刻をGUIで設定するには,「日付/時刻の設定」ツールを用いる。この「日付/時刻の設定」ツールは,基本的に画面上で設定した日時をdateコマンド実行に橋渡しするだけだ(Fig.4)。

Fig.4■日付/時刻の設定
Fig.4

 ただし,「ネットワークタイムプロトコル(ntp)を使う」を指定した場合には,その設定内容が/etc/ntp.confファイルに書き込まれる。この場合には,/etc/ntp.conf内容が完全に上書きされ,元のファイルは/etc/ntp.conf.bakファイルとして残される仕組みだ。完全に上書きされてしまうため,手作業で/etc/ntp.confファイルを編集していた場合にはbakファイルを確認しよう。

OnePoint
手作業で/etc/ntp.confファイルを作成した場合には,serverディレクティブで設定したNTPサーバー名だけは日付/時刻の設定ツールにも反映される。よってNTPサーバー名だけを編集したいのであれば,手作業で/etc/ntp.con.confファイルを書き換えてしまっても問題はない。

 また「ネットワークタイムプロトコル(ntp)を使う」にチェックした場合には,デーモンのntpdが自動起動設定になる。しかし,これは永続的な設定ではない。起動時にntpdを起動させるためには,先に説明した「サービスの管理」ツールで,ntpdを起動時に開始する設定にしておく必要がある。

 「日付/時刻の設定」ツールでは,タイムゾーンを変更することもできる(Fig.5)。タイムゾーンを変更した場合には,/etc/localtimeファイルが書き換えられるが,このファイルはバイナリファイルであり,手作業で変更する場合はlocaltimeコマンドを使うのが一般的だ。よって,タイムゾーン変更をしても,手作業での設定と競合問題が起きることはないはずだ。

Fig.5■タイムゾーンの設定
Fig.5

ロケールの設定(locale_config

 ロケールを変更するには,「ロケール設定」ツールを用いる。ロケールとは言語情報のことだ。「ロケール設定」ツールでは,Linuxがサポートしているロケールの一覧が表示されるので,その中から設定したいロケールを設定すればよい。日本国内使用であれば,「Japanese(Japan)」を設定することになるだろう(Fig.6)。

Fig.6■ロケールの設定
Fig.6

 設定したロケール情報は,/etc/sysconfig/i18nファイルに反映される。例えば,「Japanese(Japan)」を指定した場合には次のようになる。

LANG="ja_JP.eucJP"
SUPPORTED="ja_JP.eucJP:ja_JP:ja"
SYSFONT="lat0-sun16"
SYSFONTACM="iso01"

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