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Chapter 7:プレゼンテーション層の構築

7.4.5 顧客の削除と復帰
■次回予告
 かなり説明が長くなってしまったので,顧客の新規登録,編集,削除,復帰,そして一覧表示という基本的な機能ができたところで,残りの処理は次回に説明することにする。

 解説の焦点は,ビジネスロジックの呼び出し方法というよりも,いかにしてユーザーインタフェースを作ってゆくのかといった点に集中してしまった気がしなくもない。しかし,プレゼンテーション層を実装するときには,ユーザーにいかに使いやすいインタフェースを提供するのかを考えることが重要であるから,それはある意味しかたのないことでもあるだろう。

 データベースの内容を表示する場合には,データグリッドが非常に役立つ。データグリッドは多機能なコントロールで,今回説明したことは,そのごく一部の機能にすぎない。データグリッドには本文中では触れていない便利な機能も多数搭載しているので,一度Visual Basicのオンラインヘルプを参照しておくことをお勧めする。

 次回は,顧客の検索処理,そして印刷処理について説明する。

DOWNLOAD

 本章で作成してきたプレゼンテーション層のソースは以下の場所からダウンロードできる。

BusinessUI.LZH(59,475バイト)

 プレゼンテーション層は,ビジネスロジック層のCOMコンポーネントを使ってデータベースを操作するため,ビジネスロジック層のCOMコンポーネントを含むCOMアプリケーションがインストールされていないと動作させることができない。ビジネスロジック層のCOMアプリケーションはChapter 6の最後からダウンロードできる。

 また,上記のBusiness.UI.LZHには,次回説明する予定である顧客の検索処理や印刷処理も実装されている。ただし,まだ十分に動作チェックをしていない。よって,それらの実装はのちに変更する可能性があることをあらかじめお断りしておく。

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