この特集のトップページへ

Directory first step 7...
まとめ

 ネットワークが大規模化するのに伴い,ネットワークの有用性を損なわずに管理コストを低減させることが重要になってきている。それを実現するソリューションの1つとして提案されているのが,「ポリシーベースのネットワーク管理」である。ポリシーベースのネットワーク管理とは,ディレクトリサービスの機能を利用して,ポリシーベースでネットワークのユーザーとリソースとを一元管理することである。

 Windows 2000のリリースとともにActive Directoryが提供されることもあり,今後はポリシーベースのネットワーク管理のほかにも,ディレクトリを活用したさまざまなソリューションが提供されてゆくだろう。しかし,どんなソリューションであっても,実際に効果をあげるためには,目的と用途を十分に検討し,入念な設計を踏んで,慎重かつ用意周到な計画を立てて導入を進めなければならない。ディレクトリは,次世代ネットワークの中核を担う重要なインフラであるがゆえに,性急に導入するのではなく,計画的に導入してゆくことをお勧めしたい。

参考文献

 

  1. プロトコルハンドブック編集委員会 編『新プロトコルハンドブック』(朝日新聞社)
  2. 楳本龍夫,小野祐一 編『CCITT Xシリーズ勧告解説 データ通信ネットワーク』(CQ出版)
  3. マルチメディア通信研究会 編『ポイント図解式 インターネットRFC事典』(アスキー出版局)
  4. J.F.Hughes, B.W.Thomas 著『NDSパーフェクトブック』(ソフトバンク パブリッシング)
  5. 吉田篤史,横山哲也,中村紳吾,大澤文孝 著,マイクロソフト株式会社 監修『Windows 2000 Active Directoryドメイン構築ガイド』(ソフトバンク パブリッシング)
  6. 稲村雄 著「Kerberos」(『Open Design』1996年6月号 p.40〜61,CQ出版)
  7. Netscape Communications 著「SSL 3.0 Specification
  8. J.Kohl, C.Neuman 著「The Kerberos Network Authentication Service V5」(RFC 1510
 

prevpg.gif Directory first step(後編) 14/14