メカ設計 EXPO 2016


3DCADの進化、コンピュータ・シミュレーションの活用、クラウド化など、設計開発者をとりまく環境は刻々と変化を遂げている。これらのツールを使いこなしつつ、品質の高い、価値ある製品開発を進めていくにはどうすればよいのか。設計、製造現場において、現状に課題を抱えている多くの方に向けて、新たなモノづくりの姿を示す。


講演一覧

「MRJ」の実現を支える多目的設計探査


東北大学 流体科学研究所 所長
大林 茂 氏

国産小型旅客機「MRJ」の機体設計には、東北大学の研究成果が生かされている。本講演では東北大学 流体科学研究所 所長の大林茂氏をお招きし、複数の最適化目標のトレードオフを見いだす多目的設計探査の考え方、MRJの機体設計事例などを紹介。コンピュータシミュレーションを設計にどう活用すべきか、そのヒントを提示する。


講演者プロフィール


大林 茂 氏

東北大学流体科学研究所教授。1987年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。同年4月NASA Ames研究所客員研究員、1994年東北大学工学部助教授、2000年より同大学流体科学研究所、2003年より現職。2014年4月より流体科学研究所長に併任。同年、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)、ならびに平成26年度流体科学研究賞を受賞。数値流体力学、超音速翼理論、設計探査の研究に従事。


この講演の見どころ


ALT MRJに適用された多目的設計探査の考え方と狙い

戦後初の国産旅客機「YS-11」以来、半世紀ぶりの国産旅客機として大きな期待が寄せられる次世代リージョナルジェット機「MRJ」の設計・開発には、数々の最先端テクノロジーが活用されている。その1つが、東北大学と三菱重工、三菱航空機が共同開発した「多目的設計探査」だ。この設計アプローチが、MRJの機体設計に適用されている。
本講演では、MRJの機体設計における多目的設計探査の具体的な適用事例とともに、多目的設計探査の考え方とその狙いについて、東北大学流体科学研究所 所長の大林茂氏が自ら解説する。
2015年11月11日に行われた試験初号機の初フライトにわき、同年12月末に発表された4回目の納期延期に落胆した人も多いことだろうが、コンピュータシミュレーションを活用した設計/モノづくりに興味のある方は必見の内容だ!



ホンダが考える 未来のモビリティ 〜コンセプトカー開発ストーリー〜


株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンターデザイン室 1スタジオ 主任研究員
高嶋 晋治 氏

   
 

株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター 第9技術開発室 研究員
三好 健宏 氏
株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター デザイン室 FPC(Future Product Creation)シニアエキスパート
矢口 忠博 氏

ホンダが東京モーターショー2015で披露したコンセプトカー「Honda WANDER STAND CONCEPT」と「Honda WANDE WALKER CONCEPT」。“WANDER=自由に動き回る”をキーワードに自動運転や高齢化社会をにらみ ホンダが考える未来のモビリティを表現した。コンセプトカーに追究した魅力の創造、その狙いを開発責任者が語る


講演者プロフィール


高嶋 晋治 氏

1982年 多摩美術大学美術学部デザイン科立体デザイン専攻プロダクトデザイン専修卒業。1982年、トヨタ自動車技術部デザイン室入社。1990年本田技術研究所入社、4輪量産機種のエクステリアデザインを担当。その後アドバンスデザイン室Manager、Honda R&D Americas. Torrance, CA,デザイン室 Division Directorアメリカ開発機種のデザインを担当アメリカ開発機種のデザインを担当、Honda R&D Europe, Milano Design Divisionの Senior Vice Presidentアドバンスデザインを担当、Honda R&D Europe, UK, Head of Researchを経て、2014年本田技術研究所デザイン室に異動し、現在に至る。

三好 健宏 氏

2001年 東京大学生産技術研究所マテリアル工学科 卒業後、(株)本田技術研究所入社。ボディー軽量化技術の研究に従事。F1向けパワートレインの開発を経て、2014年4月 (株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター デザイン室へ異動。Wander Standの開発責任者を務め、現在に至る。

矢口 忠博 氏

1954年 富山県生まれ。金沢美術工芸大学工業デザイン科 卒業後、(株)本田技術研究所入社 汎用デザインGr.配属。1992年 汎用開発センター デザイン室 マネージャー 2002年 同開発センター企画第1BL.プランニング マネージャーを経て、2008年(株)本田技術研究所 未来交通システム研究室 の設立に加わり、同研究室で「産官学EV社会実証実験プロジェクト」に参画。2014年4月 (株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター デザイン室異動、現在に至る。



» もっと読む

この講演の見どころ


ALT 外出しなくなる人々に「移動の喜び」を伝えるクルマとは

今後の日本では、体力的/身体的な制約のため外出の頻度が減る高齢者が増える。そして、物流網の発達や情報サービスの進化によって高齢者でない人々にとっても、外出の必然性がなくなっていく。こういった、外出しない/移動しない人々に、外に出掛ける意欲を刺激するにはどうすべきか。
必然性はないかもしれないが、外に出て実際に何かを見たり人に会いに行くのことは楽しい。この移動の喜びを多くの人に届けるため、本田技術研究所が多くの人にとって使いやすい乗り物を考えた。開発担当者が、2015年の東京モーターショーで披露したコンセプトモデル「WANDERシリーズ」の狙いを語る。



精密板金技術の魅力と可能性


海内工業株式会社 代表取締役
海内 美和 氏

次代を見据え、顧客の声に耳を傾け、世界で信頼される精密板金技術を目指し挑戦し続ける町工場・海内工業。同社がかかわる「ダニエル61(仮)」「ドラえもん 四次元ポケットプロジェクト」といったユニークなプロジェクトや、NC機械と職人技が織り成す高精度な精密板金技術の世界を海内美和氏が紹介します。


講演者プロフィール


海内 美和 氏

1982年生まれ。大学卒業後、資産運用会社に勤めている間にリーマンショックが起きる。それを機に2008年11月より半世紀続く精密板金工場(海内工業株式会社)の立て直しを志し入社。営業業務部長兼取締役経て、2014年10月より代表取締役社長として、引き続き、「待つ」町工場から「進化す」町工場をコンセプトに、2013年より半世紀培った技を掲載した対話型Webぺージである「板金ガイド」の開設や、町工場デザイナーBRANCHと組んで名刺ケースも販売開始。日本が誇る職人の技を活かすべく新しい試みに挑み続けています。


この講演の見どころ


ALT 「進化する町工場」として走り続ける海内工業

世界で信頼される「BANKIN」(板金)技術を有する海内工業。その技術は航空機や医療機器から名刺入れまで幅広く生かされており、注文をうけてから生産加工する旧来のイメージにとらわれない「進化する町工場」を体現しています。
新たなチャレンジとして多脚ロボット開発プロジェクトにも参加しており、今後さらに活躍の場を広げることが予想されます。本公演では「進化する町工場」として走り続ける海内工業が「BANKIN」(板金)の魅力と可能性をお伝えします。



出展企業

プラチナスポンサー


ALT
ソリッドワークス・ジャパン株式会社

全世界80カ国、290万以上の設計者様が利用している『SOLIDWORKS』は、世界で最も使用されている3次元CADツールです。何が他社と違うのか?毎月900人以上のユーザーが増え続ける その選んで頂ける理由の数々を、事例やデモ動画、特設サイトでご紹介致します。


このブースの見どころ
データ・動画・イラストで納得!今使っている設計ツールを見直そう!

1日のほとんどを費やす設計作業。今ご使用の設計ツールには 本当に必要とする機能と環境がととのっていますか?3つのコンセプトから市場のトレンド、最新テクノロジーや設計データの活用すべき方向性を習得し、あるべきCADツールの選定にお役立てください。



45分でイベント体験!SOLIDWORKS WORLD JAPAN ダイジェスト

1400名を超えるお客様をお迎えし、3次元コミュニティの熱い興奮が結集した「SOLIDWORKS WORLD JAPAN 2015 」のキーノートを再編集! さあ、45分のセッションでイベントの熱気をこの場で体感してください。



ゴールドスポンサー


ALT
株式会社ストラタシス・ジャパン

あらゆるモノづくりのニーズに応える多彩な3Dプリンタのラインナップを揃え、世界No.1シェアを誇るストラタシス。最新の3Dプリンタ活用事例を多数ご用意!


このブースの見どころ
ALT 3Dプリンタ導入のメリットとは? 最新の活用事例を公開!

デザインやコミュニケーションの向上、市場投入までの時間短縮、開発コスト削減など、3Dプリンタ導入のメリットを多数の活用事例からご紹介します。BMW、ボルボ建設機械など最新の活用事例をご覧いただけます。



ALT ものづくりの現場に革新をもたらす3Dプリンティング・ソリューション

「リアルタイムプロトタイピング」 を提唱するメーカーボット製品から、製造の分野にまで拡張するストラタシス製品まで、最先端のものづくりを実現する3Dプリンティング・ソリューションをご紹介します。



ALT
日本アイ・ビー・エム株式会社

製造業におけるクラウドの効果的な活用方法を、最新事例とベンチマーク結果を交えて判り易くご紹介します。


このブースの見どころ
CAEへのクラウドの採用実態レポート
−IBM SoftLayerが採用される理由−

国内外多くの製造業のお客様に採用いただいているIBM SoftLayer。CAEのクラウド活用では必ず通る、費用面、セキュリティー面における、オンプレミス、他社クラウドとのリアルな比較をご紹介します。



SoftLayer解説ガイド

サーバー、ストレージネットワークから負荷分散 セキュリティ 監視 認証 API活用までSoftLayerに関する詳細情報を集約。



シルバースポンサー


ALT
キャデナス・ウェブ・ツー・キャド株式会社

インダストリー4.0、標準化促進・部品の共通化によりグローバル戦略調達・コストカットを目論む多くの有名ドイツ企業が『部品情報検索システム』の切り口で導入・採用するパーツマネジメントの最新情報をご紹介

このブースの見どころ
ALT パーツマネジメントで達成する新規部品採用の大幅削減

なぜ、新規部品の採用を35%も削減できたのか?部品の再利用率の向上、標準化促進のための「探したい部品を見つけられる」システムの構築は、グローバル企業こそが必要としています。今こそ改革に取り組む時です。


ALT 導入企業の初期課題と成功事例

ドイツTOP1000社の中の154社が採用!各社がどの様な点を課題視し、かつ解決策を見出しているのか?ソリューションの一端をご紹介します。



ALT
ダッソー・システムズ株式会社

【製品設計・生産・保守に関わる皆様必見】ダッソー・システムズは、3Dエクスペリエンス企業として、お客様の製品設計、生産、保守に変革をもたらします。製品ご採用事例等のダウンロードコンテンツ満載です!


このブースの見どころ
ALT 自動車イノベーションを促進しながら安全性を確保すると同時に、システムの性能を向上させるには?

高度な自動車機能を実現するためには、精巧なシステム・グローバルなコラボレーション・知的資産の統合を実現する一方で、自動車の安全性と組込システムに関する業界基準を満たす必要があります。続きはブースへ>>



ALT 自動車のモジュール化に向けた企業戦略

今日の自動車業界で差別化を図るには、最小限のコストで高品質の自動車をいかに迅速に設計・製造するかとが重要になります。詳しくはブースでホワイトペーパーをダウンロード>>