国産小型旅客機「MRJ」の機体設計には、東北大学の研究成果が生かされている。本講演では東北大学 流体科学研究所 所長の大林茂氏をお招きし、複数の最適化目標のトレードオフを見いだす多目的設計探査の考え方、MRJの機体設計事例などを紹介。コンピュータシミュレーションを設計にどう活用すべきか、そのヒントを提示する。
大林 茂 氏
東北大学流体科学研究所教授。1987年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。同年4月NASA Ames研究所客員研究員、1994年東北大学工学部助教授、2000年より同大学流体科学研究所、2003年より現職。2014年4月より流体科学研究所長に併任。同年、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)、ならびに平成26年度流体科学研究賞を受賞。数値流体力学、超音速翼理論、設計探査の研究に従事。
戦後初の国産旅客機「YS-11」以来、半世紀ぶりの国産旅客機として大きな期待が寄せられる次世代リージョナルジェット機「MRJ」の設計・開発には、数々の最先端テクノロジーが活用されている。その1つが、東北大学と三菱重工、三菱航空機が共同開発した「多目的設計探査」だ。この設計アプローチが、MRJの機体設計に適用されている。
本講演では、MRJの機体設計における多目的設計探査の具体的な適用事例とともに、多目的設計探査の考え方とその狙いについて、東北大学流体科学研究所 所長の大林茂氏が自ら解説する。
2015年11月11日に行われた試験初号機の初フライトにわき、同年12月末に発表された4回目の納期延期に落胆した人も多いことだろうが、コンピュータシミュレーションを活用した設計/モノづくりに興味のある方は必見の内容だ!
ホンダが東京モーターショー2015で披露したコンセプトカー「Honda WANDER STAND CONCEPT」と「Honda WANDE WALKER CONCEPT」。“WANDER=自由に動き回る”をキーワードに自動運転や高齢化社会をにらみ ホンダが考える未来のモビリティを表現した。コンセプトカーに追究した魅力の創造、その狙いを開発責任者が語る
高嶋 晋治 氏
1982年 多摩美術大学美術学部デザイン科立体デザイン専攻プロダクトデザイン専修卒業。1982年、トヨタ自動車技術部デザイン室入社。1990年本田技術研究所入社、4輪量産機種のエクステリアデザインを担当。その後アドバンスデザイン室Manager、Honda R&D Americas. Torrance, CA,デザイン室 Division Directorアメリカ開発機種のデザインを担当アメリカ開発機種のデザインを担当、Honda R&D Europe, Milano Design Divisionの Senior Vice Presidentアドバンスデザインを担当、Honda R&D Europe, UK, Head of Researchを経て、2014年本田技術研究所デザイン室に異動し、現在に至る。
三好 健宏 氏
2001年 東京大学生産技術研究所マテリアル工学科 卒業後、(株)本田技術研究所入社。ボディー軽量化技術の研究に従事。F1向けパワートレインの開発を経て、2014年4月 (株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター デザイン室へ異動。Wander Standの開発責任者を務め、現在に至る。
矢口 忠博 氏
1954年 富山県生まれ。金沢美術工芸大学工業デザイン科 卒業後、(株)本田技術研究所入社 汎用デザインGr.配属。1992年 汎用開発センター デザイン室 マネージャー
2002年 同開発センター企画第1BL.プランニング マネージャーを経て、2008年(株)本田技術研究所 未来交通システム研究室 の設立に加わり、同研究室で「産官学EV社会実証実験プロジェクト」に参画。2014年4月 (株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター デザイン室異動、現在に至る。
今後の日本では、体力的/身体的な制約のため外出の頻度が減る高齢者が増える。そして、物流網の発達や情報サービスの進化によって高齢者でない人々にとっても、外出の必然性がなくなっていく。こういった、外出しない/移動しない人々に、外に出掛ける意欲を刺激するにはどうすべきか。
必然性はないかもしれないが、外に出て実際に何かを見たり人に会いに行くのことは楽しい。この移動の喜びを多くの人に届けるため、本田技術研究所が多くの人にとって使いやすい乗り物を考えた。開発担当者が、2015年の東京モーターショーで披露したコンセプトモデル「WANDERシリーズ」の狙いを語る。
次代を見据え、顧客の声に耳を傾け、世界で信頼される精密板金技術を目指し挑戦し続ける町工場・海内工業。同社がかかわる「ダニエル61(仮)」「ドラえもん 四次元ポケットプロジェクト」といったユニークなプロジェクトや、NC機械と職人技が織り成す高精度な精密板金技術の世界を海内美和氏が紹介します。
海内 美和 氏
1982年生まれ。大学卒業後、資産運用会社に勤めている間にリーマンショックが起きる。それを機に2008年11月より半世紀続く精密板金工場(海内工業株式会社)の立て直しを志し入社。営業業務部長兼取締役経て、2014年10月より代表取締役社長として、引き続き、「待つ」町工場から「進化す」町工場をコンセプトに、2013年より半世紀培った技を掲載した対話型Webぺージである「板金ガイド」の開設や、町工場デザイナーBRANCHと組んで名刺ケースも販売開始。日本が誇る職人の技を活かすべく新しい試みに挑み続けています。
世界で信頼される「BANKIN」(板金)技術を有する海内工業。その技術は航空機や医療機器から名刺入れまで幅広く生かされており、注文をうけてから生産加工する旧来のイメージにとらわれない「進化する町工場」を体現しています。
新たなチャレンジとして多脚ロボット開発プロジェクトにも参加しており、今後さらに活躍の場を広げることが予想されます。本公演では「進化する町工場」として走り続ける海内工業が「BANKIN」(板金)の魅力と可能性をお伝えします。
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