ふとん掃除でガチ比較! レイコップ vs. ダイソン(2/4 ページ)
ふとんをきれいな状態に保つための“普段使い”を前提として、「ふとんクリーナー」の代表格であるレイコップとダイソンの掃除機を比較。その威力と使い勝手を検証していこう。
吸引力と操作性をチェック
検証には、社内の「First Aid」(保健室のようなもの)にあるベッドを使用した。まずはアレルゲンを含むゴミの取れ具合をチェックするため、敷き布団を中央で分け、片側をレイコップRS、もう片方をDC62で掃除する。方法は、レイコップの説明書に書かれている“10秒で1往復”を目安とし、中央から端まで掃除機をかけていく。同じ場所は1度しか掃除機をかけない。
実際に動かしていると、両機の“手応え”はかなり違った。レイコップRSの場合、本体を持つとかなり重いが、一度ふとんの上に置いてしまえば、あとは“押して引く”を繰り返すだけ。ふとんに吸い付いてしまうこともなく、とても楽に動かせる。ただ、本体の幅は広いのに、吸引口とブラシの幅はその半分程度で、掃除できる範囲は外観から想像するよりも狭いことに注意したい。本体の先端部に「吸い込み幅ガイド」があり、底面の吸い込み口(幅約20センチ)の両端を示している。これを目安にすればいい。
ダイソンDC61は、薄い掛け布団の端なら一緒に持ち上げてしまうくらいの吸引力だが、今回は敷き布団なので手間はない。ただ、本体を保持しながら前後に動かすため、レイコップに比べれば力はいる。モーター音も大きく、隣の部屋に寝ている人がいたら使用をためらうかもしれない。
一方、DC61はバッテリーを内蔵しているため、掃除中にコードを気にする必要がないのはありがたい。ベッド間や部屋間の移動がとても楽で、例えば寝室と子ども部屋を掃除してまわるといった作業が簡単に行える。レイコップRSは長めの電源コードが付いているため、ベッド間の移動はともかく、部屋間の移動ではキャニスター式と同様に“コードさばき”が求められる。しかもキャニスター式のようなコード巻き取り機能は持っておらず、収納時は手作業でまとめてマジックテープで固定する仕様だ。
さて、実際に掃除機をかけ、とれたゴミが下記の写真だ。一目でDC61のほうが多いことが分かるが、ゴミの色にも注目してほしい。レイコップでは白っぽい繊維質のゴミがメインだが、DC61ではそれに加えて黒っぽいゴミや粉状の塵がとれている。
DC61の吸込仕事率はレイコップRSの半分に満たないにも関わらず、より多くゴミが取れたのはなぜだろう。吸込仕事率の数値はノズル部分を含めない状態で計測するもので、必ずしも実使用環境の掃除能力を示しているとはいえない。実際に横並び比較を行ってみて、改めて実感した次第だ。
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