新機種ラッシュで、総出荷数の7割がカメラ付きに〜マルチメディア総合研究所調査2002年度の下期は、新機種の相次ぐリリースで総出荷の過半数がカメラ付き端末に──マルチメディア総合研究所は、2002年度上期の携帯電話出荷概況から、このような見方を示した
マルチメディア総合研究所は10月30日、2002年度上期の国内携帯電話端末出荷概況を発表した。総出荷数は前年度上期の実績を16.3%割り込む2015万台に落ち込んだが、カメラ付き端末が好調で、下期の市場を牽引すると予測している。 2002年度上期の出荷が2015万台にとどまったことについて同研究所では、通信キャリアの在庫調整が2001年下期から5月頃まで続いたことの影響が大きいと分析。2002年下期も新規加入の低迷は続くが、カメラ付き端末の新機種ラッシュで(10月25日の記事参照)、買い換え需要が拡大する見通しで、昨年度下期比8.2%増の2050万台に達すると予測している。
調査によれば、出荷台数の首位は379万台を出荷したNECが守ったものの、2001年上期の20%から18.8%とシェアを落とし、2位の松下通工に18.6%と追い上げられている。
()内は2001年度上期のシェア 調査は2002年4月から2002年9月の6カ月間の国内出荷台数 マルチメディア総合研究所は、NEC低迷の理由をカメラ付き端末の出遅れと分析、下期には10月からドコモ向けに「N251i」(10月18日の記事参照)を投入することから業績回復が見込まれるとしている。 一方、昨年上期の7.8%から14.7%と大きくシェアを伸ばしたのがシャープ。J-フォン向け写メール端末に加え、6月1日からはNTTドコモ向けに「SH251i」(5月28日の記事参照)を投入。出荷台数を昨年同期の188万台から296万台に伸ばした。 2002年上期の実績では、総出荷数2015台のうち670万台がカメラ付き端末になり、その比率は33.7%。2002年下期には、主力機種にカメラが搭載されるため、予測値2050万台中70.8%がカメラ付き端末になると予測している。 関連記事 iモードユーザーを悩ますカメラ付き端末 ドコモは冬にかけてカメラ内蔵端末を次々と投入。「504iSシリーズ」「251iSシリーズ」がもうじきお目見えする。しかし、カメラは既に“標準搭載”機能となり、今後は動画対応やメモリカード対応が差別化要因となっていきそうだ 写真で見る「N251i」〜NEC製iショット端末 NEC初となるiショット端末は、カメラこそ11万画素CMOSだが、20ミリという薄さと、後発ならではの機能性を武器にしている。「くまのプーさん」も見逃せない ドコモ、初のカメラ内蔵iモード「SH251i」発表 カメラ内蔵iモード端末「SH251i」が6月1日から発売される。背面に大きなカラー液晶を搭載しライトも装備。ドコモはメールに画像を添付できないiモード端末で画像を閲覧するため、iショットサービスも展開する 関連リンク マルチメディア総合研究所 [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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