グローバルパスポート端末を韓国で使ってみると日本の携帯電話をそのまま海外で使えるのがauのグローバルパスポート。韓国で使い勝手を試してみた
すでに生活必需品となりつつある携帯電話。海外旅行の際にもそのまま使えたら何かと便利だ。携帯電話があれば、「昼間は自由行動、夜食事の時に集合」なんていうこともでき、よりフレキシブルな旅行スタイルを楽しめる。 ちょうど韓国旅行を企画していたこともあり、日本の端末を韓国でそのまま使えるauのグローバルパスポート対応端末「C1001SA」を試してみた。 auのグローバルパスポートは韓国と香港をローミング先として2000年4月にサービスを開始。これまで現行機種の「C1001SA」のほかに「C412SA」「C111SA」がラインアップされていた。 2003年4月末の時点で利用可能なのは米国(ハワイを含む)、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、韓国、中国(香港含む)の6カ国8地域。利用するにあたって事前の申し込みは必要なく、日本で使っているものと同じ番号を使える。
成田空港から飛ぶこと約2時間半で韓国の仁川空港に到着。さっそく韓国で使えるように端末を設定する。まずメニューから[グローバル機能]-[国モード設定]にアクセスし、利用する国を選ぶ。続いて国際アクセス番号(韓国の場合は002)を登録・設定すればいい。試しにもう1台のC1001SA宛てに電話をかけてみると、通話中のタイムラグが若干あるものの、特に問題なく通話を行えた。 グローバルパスポートで利用できるのは通話のみで、メールやWeb閲覧、データ通信利用には対応していない。ただし通話関連の「お留守番サービス」「ボイスメール」「着信転送サービス」「割り込み通話サービス」「三者通話サービス」は海外でも利用可能だ。
電波状態は、仁川空港ではアンテナが3本立った状態。そこから繁華街の明洞に向かうバスの中でアンテナ状態をチェックし続けたところ、なぜか変わることなく3本のままだった。日本で使ってみたときには、アンテナの状態が変化したため、電波状態がいいのだろう。その後地下鉄の駅構内や、郊外にある「統一展望台」(北朝鮮の地を川越しに見渡せる)などさまざまなところで試したが、いずれもアンテナの本数が減ることはなかった。
しかし、3本立っているからといって必ずしも日本で3本アンテナが立っている時と同じ通話品質というわけではないようだ。これは「auとSK Telecomとの通話品質の基準が異なるため」(KDDI広報)だという。たまに韓国で3本アンテナが立っている場所でも、通話が切れ切れになることもあった。
韓国内の一般電話や携帯電話宛てに電話する場合は[相手の電話番号]-[通話ボタン」と、国内でかけるのと同じ手順。日本にかけたりグローバルパスポート端末宛てにかける場合は国際電話扱いとなり、相手の電話番号を入力したり呼び出したあと、メニューから[F90+81付加]を選んで通話する。このため、同じ韓国にいてもグローバルパスポートに電話すると、日本への国際通話の通話料250円/分と同額の通話料になる。韓国内への通話は50円/分だ。 なお日本からグローバルパスポート端末あてに電話をかけてもらう場合は、090(または080)で始める電話番号をそのままダイヤルするだけで、日本の携帯電話にかけるのと同じ手順だ。
日本で使っている端末をそのまま持っていけるのは、やはり快適だ。レンタル携帯電話のように借りたり返したりする手間がないのが煩わしくなくていい。 気になるのは端末自体の古さだ。通常利用で大きな問題があるわけではないが、液晶の暗さや日本語入力システムの古さなどは日本国内でも使う端末としては購入をためらってしまう。いくら海外で便利でも、日本でトレンドの機能を搭載していないのは苦しい。もうじき登場する新端末に期待したい。
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