ケータイカメラ画質研究ラボ
|
どちらも同じシチュエーションで同じように撮った写真。実はこの場所は白色と昼白色の2種類の蛍光灯が使われている微妙なシチュエーションで、カメラのちょっとした角度で大きく色が変わるのである。カメラ側が蛍光灯と認識すれば緑かぶりが補正されるという感じだ。
つづいて白熱灯下で撮影。
こちらは完璧に補正されて白いものが白くなった。これは素晴らしく気持ちいい。発色も問題なく、どの色もリアルに出ている。が、この写真をよく見ると手前のものがけっこうボケている。緑色のニッキ水がだいたいカメラから50センチくらいの距離で、それより近いものはぼけてしまうようだ。
ではマクロモードで撮影してみる。
マクロ時は5〜10センチの間にピントが合い、20センチ以上離れるとボケてしまう。つまり10〜50センチくらいの間はどうセットしてもピントが合わないということで、撮るときは気をつけたい。
特にカメラ付きケータイは普通のデジカメに比べて何気なく近くのものを撮影する機会が多いので、もうちょっと近くまでピントが合うように作ってほしかったと思う。
続いて暗いところでの撮影。
F505iはどうも暗くても無理に増感したりしない仕組みのようで(画像にはISO100と記録されている)、1/10秒よりシャッタースピードが落ちない。そういうときのためにシャッタースピードを落とすモードがあり、シャッタースピードが1/2秒くらいまで落ちる。それなら手ぶれはするがろうそくの光でも撮影可能だ。
撮影補助用ライト点灯時はちょっと青くなった上に手ぶれもしてしまったが、こんなふうに撮れる。
動画はMPEG-4形式
動画はMPEG-4。拡張子はMP4とMPEG4の標準ファイルフォーマットを採用。PCではQuickTime 6.3を使って再生することができた。映像はMPEG-4ビデオ、音声はAMRで記録されている。ビデオ自体は128×96ピクセルと小さいが、秒15コマなのでけっこう滑らかだ。
動画のサンプル(MP4ファイル、クリックしてダウンロード。要アップル「QuickTime Player」)
色の鮮やかさを除けば505iシリーズ最強か
F505iのカメラ機能をまとめてみよう。まず起動が1秒程度と高速で、撮りたいときにすぐ撮れる。画質も、今までのカメラ付きケータイで最高画質と言えた「SH505i」(6月25日の記事参照)に比べると色が地味ではあるが、メガピクセルと呼べるクオリティは確保している。晴天下での画質チェックができなかったのが残念だが、今回見た限りでは、色の濃さや鮮やかさ以外でSH505iを越えたといっていい。動画もMP4形式でPCでの再生もQuickTimeの最新版を入手すれば簡単に行える。
欠点は撮影距離。よく使う3〜40センチくらいの距離にピントを合わせることができないのはちょっといただけない。あとは、SH505iと並んで(カメラ機能だけで選ぶなら)イチオシのメガピクセルケータイといっていいだろう。
[荻窪圭, ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
前のページ | 2/2 | 最初のページ
最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!