「出会い系サイトガイドラインに具体性を」〜MCFが警察庁に意見書モバイル・コンテンツ・フォーラムは、出会い系サイト規制法について、事業者向けのガイドラインが具体性に欠けるとして意見書を提出した。健全な運営を行う事業者まで排除されることを懸念したもの。
モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は7月24日付けで警察庁に、「インターネット異性紹介事業」(以下、出会い系サイト)の定義についての意見書を提出した。 MCFでは、健全なコミュニティ運営を目指す事業者が、警察庁が示すガイドラインに即した形でサイト運営が可能かどうかを検討していた。しかしガイドラインには具体性に欠ける部分があり、事実上運営が難しくなることから意見書提出に踏み切った。 例えばガイドラインでは、出会い系サイトに該当しない例として次のような例が挙げられている。
一方でガイドラインは出会い系サイト事業について「異性との交際とは実態として男女の性に着目した交際かどうかで判断される」としている。 MCFは、相手が異性であることもひとつの要素になっているケースで、目的が趣味なのか性に着目した交際なのかをサイト運営者が判断する基準がガイドラインに示されていないことを指摘。サイト運営者が判断できないガイドラインの元では、たとえ健全なサイト運営を目指しても、異性が利用しているだけで児童の利用を禁止せざるを得ない状況になることを懸念する。 意見書ではガイドラインを、運営者がそれに準拠した運営方針のもと、削除など実行可能な対策が行えるよう、異性との交際について具体的な行為が明確にされるべきとしている。 異性交際の判断基準が定義されても、そうした書き込みがサイト内にどれだけの割合を占めた場合に出会い系サイトとみなされるのか、出会い目的の書き込みを排除したい事業者がどの程度の頻度で排除すればいいのかが示されていないことにも疑問を呈している。 関連記事 総務省、携帯の出会いサイト閲覧制限に乗り出す 総務省は、来年度予算にモバイルフィルタリング関連の枠を設け、携帯電話の出会いサイト閲覧制限を強化したい考えだ。 児童向けフィルタリング機能付き携帯ブラウザ〜インターネット協会 児童が出会い系サイトなどへのアクセスを防ぐ、フィルタリング機能付きブラウザが開発された。iアプリで作られており、自由にダウンロードできる。 出会い系サイト規制法が成立〜違反者には懲役、罰金も 未成年相手の援助交際や児童買春が問題視される中、出会い系サイト規制法が可決された。サイト運営者には未成年が利用できないことの明示と年齢確認が義務づけられ、違反者には懲役または罰金も 「出会い系サイト」にアクセス制限〜各キャリアが打ち出す 「出会い系サイト」を巡る問題に対応するため、ドコモ、au、J-フォン、ツーカーはWebアクセスへの制限機能を提供する予定だ。しかし、制限範囲については各社異なる。キャリアのサイトのみの閲覧を許可するキャリアから、一般サイトへのアクセスも一部認めるキャリアまでさまざまだ キャリアの安易なアクセス制限に批判 「出会い系サイト」対策を大義名分として、一般サイトすべてへのアクセスを制限するのは行き過ぎ──。コンテンツ事業者などから、こうした批判の声が上がっている。選択肢の少ないアクセス制限は、将来のビジネスの芽を潰してしまう可能性もある KDDIとツーカーも、カメラ画像サービスで閲覧制限 添付メールではなく、本文中にURLを記載する形で画像を送信するサービスに、次々と閲覧制限が行われる。ドコモに続き、KDDIとツーカーも閲覧の回数制限を行う 実は数社〜寡占進む迷惑メール送信業者 迷惑メールの送り元は、実は数社で過半数を占める。ドコモのヘッダ提供サービスを利用して、広告主のサイトと迷惑メール送信元を照らし合わせたところ、意外な事実が浮かび上がってきた 現役高校生が語る「ケータイライフ」 時間割をカメラで撮る、部活の仲間に連絡する、好きな人への告白をメールする──最近の高校生にとって携帯電話は、もはや欠かせないツールのようだ 関連リンク MCF [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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