Mobile&Movie 第87回
|
作品名 | g@me(ゲーム) |
監督 | 井坂聡 |
制作年・製作国 | 2003年日本作品 |
今回ご紹介するのは、話題の携帯電話「INFOBAR」(10月6日の記事参照)のスクリーンデビュー作品「g@me」。偶然出会ってしまった男と女が、犯人と人質という立場になり、勝負の形勢を二転、三転させながら“誘拐ゲーム”を繰り広げます。auのイメージキャラクター仲間由紀恵さん扮する女子大生・樹理が、NISHIKIGOIを愛用しているという設定。ほかにも誘拐犯の連絡用に数多くの携帯電話が登場します。
大手広告代理店で働く佐久間俊介は、これまでさまざまなプロジェクトを成功させてきた超エリート。完璧なルックスに完璧な頭脳を持つ佐久間にとって、人生は自分の思うままに動かせるゲームのようなものでした。しかし、これまでの仕事の集大成として手掛けた巨大イベントの中止を一方的に言い渡された時から、歯車が狂いはじめます。撤回を求めてクライアントの“ミカドビール”にイベントの重要性を説明しますが、逆に屈辱的な言葉を浴びせられてしまいます。
「私を失望させないでくれ」
“ミカドビール”の副社長・葛城は、大勢のスタッフが見ている前で佐久間を無能と決め付けたのです。佐久間はプライドを傷つけられ、いいようのない敗北感を味わいます。湧き上がる怒りにまかせ、葛城副社長の自宅前まで来てしまった佐久間。
そこで目撃したのは、豪邸の塀を乗り越え、こっそり出掛けようとする女の姿。葛城の娘、樹理は父を嫌い、自由を求めて家出してきたのでした。葛城に恨みを持つ佐久間と樹理は、不思議な偶然で出会ってしまいます。行く宛のない樹理は佐久間に
「私のこと、誘拐しない?」
と、とんでもない提案をしてきました。
バカバカしいと初めは取り合わなかった佐久間でしたが、葛城に対する復讐のゲームと考えて、樹理の話に乗ることにします。身代金3億円を奪って、敗者となった葛城の顔を見てやりたいと、絶対に自分が勝つシナリオを用意した上で、佐久間はゲームを開始。
脅迫状は、フリーメールアドレスを使って身元を隠して送信し、葛城からの連絡はアンティークドール愛好者のサイトの掲示板を使わせました。葛城が“人形の状態が知りたい”と書き込めば、佐久間は携帯電話のカメラで撮影した樹理の画像を送信。もちろん、樹理の手足を縛り、口にガムテープを貼って、人質らしく見えるように工作して。樹理のわがままぶりに振り回されながらも、佐久間の思い通りに計画は進み、いよいよ身代金受け渡しの日がやってきます。
樹理は佐久間の指示に従って、葛城に携帯電話で連絡します。娘の声を聞いた葛城は居場所を教えてくれとまくし立てますが
「質問には答えられないの」
と樹理は言葉を遮ります。
「ムリでも何でも言われたとおりにして!」
犯人の要求を伝えると、樹理は電話を一方的に切りました。佐久間はボイスチェンジャーを使い、用意した多数の携帯電話で葛城に連絡を取りながら身代金を運ばせます。そのまま、佐久間の勝利でゲームオーバーかと思いきや、事態は意外な方向へ急展開。勝者を決められないまま、延長戦に突入します。特殊な状況下で突然芽生えてしまった佐久間と樹理の恋からも、最後まで目が離せません。
[本田亜友子, ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!
最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!