Mobile:NEWS 2003年11月17日 01:49 PM 更新

次期FOMA「x900i」は“イケてる”端末

来年頭に登場する次期FOMAは、これまでの4桁型番から現行iモード同様に型番も変更。機能的にPDCを上回るだけでなく、デザインにも注力する。イメージは「クラウンじゃなくてアルファロメオ」──“高級”から“カッコイイ”を目指す。

 来年1月−2月に発売とされる、ドコモの次期FOMA。主管を務めるiモード企画部長の夏野剛氏は、「デザインひとつについても私が文句を付けている。イケてる端末」だと話す。

 このところ月間30万台強のペースで加入者を増やしているFOMA。ドコモは次期FOMAで、この流れをさらに加速させ現行のPDCから世代交代に持っていく考えだ。では、これまでのFOMAと次期FOMAは何が違うのか?


2003年1月から10月までの、ドコモのFOMAとPDCの月間純増数推移。ここ数カ月、FOMAが順調に伸びている

型番ルール変更 iモード色濃厚に

 当初のFOMAのアピールポイントは“高速ネットワーク”。これまでの10倍以上にあたる、下り384Kbpsの通信スピードをアピールしていた。

 夏野氏は「インターネットは36Kbpsから(実測)5Mbpsまでいろいろな速度で使う。でも、アプリケーションは変わらない。普通の人は、速度が速いからといってリッチなコンテンツを見るとは限らない」と話す。“FOMAで大容量・高速コンテンツ”は、マーケティング的に失敗だったというわけだ。今FOMAが加入者を増やしている理由も「パケ代の安さで売れている」と分析する。

 夏野氏は、50xシリーズで培ったポジティブフィードバックに次期FOMAを入れ込む考えだ。“W-CDMAという新ネットワークを使った新しい携帯電話”ではなく、あくまで“新しいiモード”として市場に問う。「今度のFOMAはiモードの強化。505iの倍以上の容量のJava」(夏野氏)

 こうした考えからFOMAの型番も変更する。これまで「FOMA x2102V(xはメーカー名)」といったFOMA独自のルールで付けられていた型番を、「x900i」(xはメーカー名)という従来のiモード同様の3桁型番に変更。「N900i」「P900i」「SH900i」といった名称で、従来のiモード端末の延長として訴求するかまえだ。

主力商品がFOMAへシフト

 ドコモ全体としても「x900i」への期待は大きい。

 ドコモ資料によると、「2003年2ndモデル」と呼ぶ「x900i」シリーズについて「主力商品へのFOMAへのシフト」が明確にうたわれている。主な特徴は以下のようになる。

  • 待ち受け時間300時間以上(移動時)
  • PDCを超える機能の搭載
  • 端末ラインアップの充実
  • 大容量iアプリ
  • メールの表現力向上
  • エアダウンロード
  • カメラ性能の高機能化

 現行のFOMAでは連続待受時間を、静止時と移動時に分けて見かけ上時間を延ばしている。静止時270時間、移動時200時間というのが最新の「N2102V」のスペックだ(7月31日の記事参照)。「x900i」では、これを1.5倍まで増やしてくる。

 端末は、現在のところ5〜6社から投入される予定(9月25日の記事参照)。年間にわたってポロポロと1、2機種ずつ出されていたラインアップを、505i同様、各メーカーに一斉投入させる狙いが見える。

 エアダウンロードは、ネットワークを介してバグを修正する仕組みだ(9月19日の記事参照)。既に「252i」「505iS」シリーズに盛り込まれており、FOMAでも「X900i」から導入する。

 ただし、少々チグハグな対応になってしまったのが、非接触ICチップ──FeliCaの搭載だ(10月27日の記事参照)。早くから検討が進められていたFeliCaだが、「x900i」への搭載は見送られ、最初の搭載は「506iシリーズ」になりそうだ。またFOMAでも同時期に搭載を予定している。


「x900i」が目指す高級は“アルファロメオ”

 機能だけでなく、「x900i」が注力しているのが“デザイン”だ。

 夏野氏は「実際に技術提案会議で出した資料」として、以下の写真を公開した。これまでのトラディショナルな“高級”から、イタリア車に代表される“高級”に、「x900i」ではチャレンジする。


夏野氏が「Embeded Technology」の講演(11月14日の記事参照)で披露したスライド

 昨今、“ケータイのデザイン”への注目が高まっているが、「x900i」はこれまでのドコモ端末のイメージを突き崩すデザインになるかもしれない。

 「次のFOMAではチャレンジしますよ。50xとFOMAのユーザー属性を考えながら、“イケてる”携帯を目指す。これまでが、いってみれば帝国ホテルやホテルオークラ、クラウンみたいな“高級”ならば、今度はパークハイアットだったりアルファロメオだったり、“カッコイイね”というほうを目指したい」。そう話すのは、来年のFOMAからデザインを担当するiモード事業本部のマーケティング担当主査 増田智子氏。

 増田氏は504iから50xシリーズのデザインを手がけ、続いてFOMAのデザインも担当する。

 「これ持っていったらドコモさん、ヤバイんじゃないの? くらいのものを持ってこなかったら受け付けません、とやってきたかなりの自信作。できればauのINFOBARより先に見せたかった」(増田氏)

 FOMAの大きなポイントは、FOMAカードを差し替えることで容易に複数の端末を使い分けられるところ。過激なデザインでも、“休日用”などとして使えることから受け入れられる可能性もある。

 機能だけではなく“イケてる”デザイン。夏野氏が「数百万台は確実に売れる」と豪語する新FOMA「x900i」のお披露目に期待したい。



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[斎藤健二, ITmedia]

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