「Edy」や「ANA 旅達」などが続々登場――Androidのおサイフケータイサービスをチェック(2/3 ページ)

» 2011年01月31日 12時00分 公開
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大画面を生かしたデザインと「Webプラグイン」で使いやすく

PhotoPhoto システム部門 システム企画部 戦略技術課 ビジネスプランニングマネージャーの大澤秀和氏(左)と、ビットワレット 事業部門 事業企画部の奥田聡氏(右)

 実際にアプリを使ってみると、画面が大きいため見やすく、さまざまな情報が一目で目に入ってくるという印象だ。デザインに関しても、フィーチャーフォンの実用的なデザインから変えて、初めて使う人にも優しい印象を与えるように心がけたという。

 「デザインする立場としては、スマートフォンですごく設計しやすくなりました。既存のケータイアプリですと、小さい画面にいろいろ詰め込んでいるという印象になってしまうのですが、今回はよく使う機能である残高とチャージのボタンを大きくして、ユーザーさんに使ってもらいたい機能をより大きく見せることができました。また、なるべくユーザーさんに手間をかけずにサービスを使っていただこうという狙いでユーザーインタフェース(UI)を工夫しています」(奥田氏)

 サービスを初めて利用する場合には、多岐にわたる説明事項を読まなくてはいけないが、その場合もフィーチャーフォンと比べて読みやすい印象だ。画面に表示される情報量が多く、スクロールもラクなので、多少複雑なことでもストレスなく読める。

 システムのデザインはまったく新たに作り直していると、システム部門 システム企画部 戦略技術課 ビジネスプランニングマネージャーの大澤秀和氏は説明する。

 「今回のAndroidアプリは、基本設計の面でフィーチャーフォンと大きく異なっています。フィーチャーフォンでは、アプリの中にすべての機能を実装していました。しかし、Androidに対応するにあたっては、標準ブラウザからFeliCaチップにアクセスできる『Webプラグイン』(PDF参照)をフェリカネットワークスさんが提供していますので、Edyのシステム側としても、チャージや初期設定など基本的な機能に関しては、Webのサービスとして実装する方向で企画を立ててきました」(大澤氏)

 フィーチャーフォンでは、Edyを使ってもらいたくても、“まず最初にアプリをダウンロードしてもらう必要がある”という点が障壁になって利用につながらないという悩みがあったという。また、他事業者がEdyと連携するサービスを提供する際にも、連携する側にもう1つアプリが必要となり、簡単に連携できるとは言い難かった。しかし、ブラウザベースであればリンクを設定してEdyの設定画面に簡単に誘導できる。また、ブラウザで開ければ、初めてEdyを使うユーザーも抵抗感が少ない。ブラウザを通じてFeliCaチップにアクセスし、情報の書き込みと読み込みができることは、サービス提供側にとってもユーザーにとっても、非常に大きなポイントなのだ。

 「この部分は、我々がずっとフェリカネットワークスさんと話し合いをして期待していた部分です。Webプラグインができるということが分かったので、Android版のアプリは今まで作ってきた資産をまるっきりすべて捨てるくらいの気持ちで、ゼロベースで開発し直しました」(永井氏)

 また、フィーチャーフォンでは4キャリアに対してJavaやBREWのアプリを提供しているが、キャリアや端末の仕様の違いに対応させるため、かなりのアプリケーション数を管理なくてはならない。それがブラウザベースになることで、基本的には1つのリソースだけを管理しておけばいい。

 「このおかげで、3キャリア同時にサービスインできるという、今までではちょっと考えられないような改善にもつながりました」(永井氏)

Photo 赤枠の部分はHTMLでの表示になっており、アプリをバージョンアップしなくても情報の更新ができるという

 アプリの「ホーム」の中央部や「お得情報」「ガイド」はHTMLで表示するようになっており、起動時に必要に応じてビットワレットのサーバを参照する。アプリの大きい機能追加にはアプリのバージョンアップが必要だが、「サービス追加のようなレベルに関してはWeb側での対応になり、こちらでバージョンアップすると表示が更新される」(大澤氏)という面白い仕組みを採用した。背景を季節によって変えたりするようなことも技術的には可能になるわけだ。

 もちろん、HTMLベースの部分とアプリの部分の違いは、ユーザーに意識させないように工夫している。アプリからブラウザにアクセスする場合も、フィーチャーフォンでは「接続しますか?」といちいち確認のダイアログが出て煩わしいときがあるが、Android端末ではWebとアプリの行き来がシームレスで、非常に自然で快適だ。開発にあたっても、アプリ間連携とアプリ-Web間連携に関しては非常にやりやすかったという。

Edyのすべてを楽しめる

 AndroidのEdyアプリは、単に残高を確認したりチャージしたりできるだけではなく、Edyのサービスに関する情報が網羅され、集約されている。さらに、Twitterや外部のサービスもつながる。

 「その意味では、使うためのアプリから、使いこなすアプリになっているといえるかもしれません」(永井氏)

 Edyをスマートフォンでも使いたいと思っているユーザーには、いよいよあのおなじみの電子マネーが使える便利なアプリの登場だが、スマートフォンで初めてEdyを利用する人にも、分かりやすく楽しめるアプリに仕上がっている。

 「おサイフケータイを今まで使っていらっしゃらなかった方もいると思うのですが、そういった方もスマートフォンで改めておサイフケータイ機能を使っていただいて、スマートフォンをより便利に使っていただきたいと思います」(大澤氏)

 「Edyには決済以外の楽しみもあると思います。このEdyアプリを通してユーザーの皆さんに楽しさを提供し、ユーザーさんにもご利用いただけるといいなと思っています」(奥田氏)

スマートフォンのEdyを対象にしたキャンペーン

 Android向けのEdyサービススタートを記念して、1月31日から2月28日までの約1カ月間、おサイフケータイに対応したスマートフォンのEdyで合計3000円分以上チャージをすると、抽選で100人にEdy 3000円分をプレゼント!

 当選者は4月上旬からEdyを受け取れる。対応機種は「LYNX 3D SH-03C」「REGZA Phone T-01C」「IS03」「GALAPAGOS 003SH」と、今後発売されるおサイフケータイ対応のスマートフォン。


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