auユーザーの一歩がサンゴを育てる――KDDI・沖縄セルラーが「auサンゴの池」を贈呈
KDDIと沖縄セルラー電話が、「Green Road Project」の第4弾「沖縄Walk」の成果として、総額571万1355円をサンゴ礁の再生・育成事業に取り組んでいるアクアプラネットに寄付。auサンゴの池が誕生した。
KDDIと沖縄セルラー電話は8月26日、同社の環境保全活動「Green Road Project」の第4弾「沖縄Walk」の成果として、総額571万1355円を特定非営利活動法人アクアプラネットに寄付。沖縄・読谷村「GALA 青い海」にて贈呈式を行った。
auのGreen Road Projectは、同社の健康支援サービス「au Smart Sports」と連動したユーザー参加型の環境保全プロジェクト。au Smart Sportsが走った1キロを1円とカウントし、参加者全員の走行距離の総額分をさまざまな環境保全活動に寄付している。「沖縄Walk」は5月18日から7月29日までの期間実施され、200万人以上の参加者が総計571万キロを走破した。
贈呈式において、KDDI代表取締役社長兼会長の小野寺正氏は、「au Smart Sportsを社会貢献、チャリティに役立てるためにGreen Road Projectに取り組んでいる」と同プロジェクトの活動意義を説明。
「外から訪れた人間にはわかりにくいが、沖縄のサンゴ礁も昔に比べて環境破壊の影響を受けていると聞いている。KDDIとして、この珊瑚礁の保全だけでなく、再生にも取り組んでいるアクアプラネットに寄付させていただくことで、沖縄の環境保全に貢献したい」(小野寺氏)
沖縄Walkの寄付金はサンゴ礁の再生・育成事業に活用される。その一環として、サンゴ養殖施設であるサンゴ畑内に「auサンゴの池」を建設した。アクアプラネットは世界初のサンゴ礁の養殖に成功しており、auサンゴの池で育成した珊瑚は海に放流するという。
今回、寄付を受けたアクアプラネットの常務理事 金城浩二氏は、沖縄のサンゴ礁の現状について「(自身の)子どもの頃に比べて、沖縄のサンゴは80〜90%は減少している」とコメント。
「サンゴを守るだけでなく、増やして植えていくことが重要です。しかし、自然界は天候や環境の影響を受けて、そこだけだと養殖が難しい。それらの影響を受けずにサンゴの養殖ができるauサンゴの池は、(サンゴにとって)ノアの方舟になるかもしれない」(金城氏)
また、auサンゴの池などのサンゴの保全活動は、一度きりでなく継続的な活動が必要になる。そのため沖縄セルラーでは、独自の取り組みを行うという。
「(沖縄セルラーは)今回の沖縄Walkの寄付金とは別に、ケータイ 35 リサイクルという環境保全プログラムを実施します。沖縄セルラー内でリサイクルで回収された携帯電話1台につき35円を、アクアプラネットに寄付し、継続的に(サンゴの保全・育成を)支援していきたい」(沖縄セルラー代表取締役社長の北川洋氏)
海沿いに広がる「auサンゴの池」でサンゴを養殖
贈呈式終了後には、報道関係者に「auサンゴの池」が披露された。サンゴの養殖・育成を行う同施設は、30×16メートルほどの池にサンゴの育成に最適な海水が満たされており、人工的に作られた岩礁にサンゴの苗床が用意されている。ここでサンゴを育成する。また、育成中のサンゴを観光客が見ることもでき、その生態やサンゴの大切さを知ってもらうという。
「今回の『沖縄Walk』では、サンゴの育成をしていくという我々(アクアプラネット)の活動に対して、多くの人々が関わる仕組みを作っていただけました。またKDDI・沖縄セルラーの取り組みを通じて、たくさんの人がサンゴに関心を持っていただけたことがうれしい。これからもサンゴの育成に力を入れるのはもちろんのこと、多くの人にサンゴを好きになってもらえるように積極的に取り組んでいきたい」(金城氏)
au Smart Sportsユーザー1人1人が踏みしめたその一歩は、美ら海を守るかけがえのない1歩として、沖縄の地に刻まれた。
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